「メガントロプス」
絶滅した身長2.75mの巨人「メガントロプス」について! |
獣人系UMAであるビッグフットやイエティー、ヨーウィー。
更には日本に伝承される説話の中の巨人や野人について語る時、決して欠かす事のできない存在が身長2.75mの巨人「メガントロプス」と、体長3mの巨猿「ギガントピテクス」だ。
マレーシアのビッグフット (目撃者の村民によるスケッチ画像) |
例えば、オーストラリアで目撃されるヨーウィの正体論のひとつとしては「メガントロプスの生き残り説」が上げられ、北米のビッグフットやヒマラヤ山脈のイエティなどには「ギガントピテクスの生き残り説」が上げられている。
また、マレーシア南部で目撃される獣人(通称、マレーシアのビッグフット)の場合には、「メガントロプスの生き残り説」と「ギガントピテクスの生き残り説」の両方が考えられるという事で非常にややこしいが、当サイトでは「メガントロプスは初期の人類の一種であり、ギガントピテクスは類人猿(ゴリラやチンパンジー)の一種である」というスタンスで書いています。
そのように解釈すると、上図のマレーシアのビッグフットの場合には人が樹木に寄りかかっているようにも見えるし、直立二足歩行が基本のようにも思えるので「メガントロプスの生き残りなのか?」と考える事ができる。
その反面、「体毛が長大過ぎる」とか「樹木に寄りかかるような立ち姿であれば、類人猿にも可能ではないか?」という事から「ギガントピテクスの生き残りなのか?」と考える事もできるが、その辺りは見る側の感覚ひとつという事になるでしょう・・・。
最古のヒト属といわれるのはアフリカに出現した原人「ホモ・ハビリス(約250万年前〜200万年前)」だとされている。
そのホモ・ハビリスの系統は原人「ホモ・エレクトス(種区分によってはホモ・エルガステルと表記とされる)」へと進化し、約110万年前にはユーラシア(アジア、ヨーロッパ)へと進出。
アジアではジャワ原人(ホモ・エレクトス・エレクトス)や北京原人(ホモ・エレクトス・ペキネンシス)へと進化したと考えられている。
(注1) ホモ・ハビリスは猿人から原人への移行種であると考えられており、「猿人(アウストラロピテクス属)」に分類する学説も少なくありません。
(注2) ホモ・エレクトスのユーラシアへの進出時期については諸説(200万年前〜100万年前)あります。 |
上記のジャワ原人について補足すると、旧学名ではピテカントロプス・エレクトスと呼ばれ、その化石は文字通りジャワ島(マレーシア)の「サンギラン初期人類遺跡」などから発見されている。
個々のピテカントロプスの歯の化石を調べてみると、その大きさには明らかな差があり、「単なる個体差や男女の差ではなく、年代による差であると考える事が自然だ・・・」と思えるような法則性が見受けられるとの事だ。
つまり、100万年前〜90万年前の歯の化石は大きく、80万年前〜70万年前の歯の化石は小さい。
その事から「大きな歯の化石はピテカントロプスではなく、別の人類の化石ではないか?」と考える事も可能であり、大きな歯を持つ化石人類は「巨人」という意味の「メガントロプス(Meganthropus)」と呼ばれる事になる。
海外サイトによると、メガントロプスは身長約2.75m、体重340〜450kgにも達する巨人だったと推定している。
上記のような書き方をすると、「結局は原人(ピテカントロプス)の個体差の範疇ではないのか?」とも思えてしまうが、「化石の形状は猿人(アウストラロピテクス)に近い」とする解釈もある。
猿人(アウストラロピテクス)→原人(ホモ・エレクトス)という進化は確かではあるが、「猿人はアフリカ地域から出る事はなかった」と考えられている事も確かであり、いわゆるアウト・オブ・アフリカ(アフリカ地域からの脱出)を初めて果たしたのは、前述のように原人「ホモ・エレクトス」だとされている。
つまり、「なぜ、ジャワ島に猿人がいたんだ?」とか「アウストラロピテクスは小柄だ!(推定身長120〜140cm)」という事にもなるが、メガントロプスの派生自体が分類学上では不確実であるともいわれる(2005年現在)。
また、上図の「メガントロプスの想像図」についても、何の根拠もない事を記しておきます。
一応はホモ・ハビリスをモデルにして描いていますが、カッパのようになってしまいましたし、巨大になり過ぎました。
描き直す気力はありません。当サイトはテキスト主体という事で、次へ進んでもらえれば・・・と思います。
メガントロプスの身長、体重は前述の通りだが、個体差を考えれば「身長2〜3mの巨人」と記しても決して過言ではないだろう。
そして、その事から「マレーシアのビッグフット(体長3m)」や、オーストラリアで目撃される獣人「ヨーウィー(体長2〜3m)」の正体論のひとつとして「メガントロプスの生き残り説」が上げられる事になる。
また、2005年12月には「約2万年前の人類の足跡の化石が457個も発見された!(オーストラリア・ニューサウスウェールズ州)」というニュースが伝えらているが、最大の足跡のサイズは約30cmであり、その足跡の主は身長2m以上だったと推定される事から、メガントロプスとの関連性を唱える研究家達もいる。
* 巨猿ギガントピテクスについては、当サイト「ギガントピテクス」で書いています。 |
|
|
|
UMA/動物系総合サイト「イーコラム_地球と生物の不思議」
CONTENTS
「イーコラム」 地球と生物の不思議に関するコラムのようなコンテンツ
「UMAコラム」 絶滅動物とUMA(未確認生物)に限定したコラムのようなコンテンツ
「動物コラム」 現生動物に限定したコラムのようなコンテンツ |
|
Copyright (C) 2007-,ecolmun.net,all rights reserved. |