自民党が党本部のある東京・永田町の衆院の土地1320平方メートルを無償で使っている問題で、衆院の鬼塚誠事務総長は5日、「過去に自民党の本部用地として使用許可が行われた事実は確認できなかった」と述べた。衆院予算委員会で村越祐民氏(民主)に答えた。
無償使用について自民党は「衆院が認めている。議員や官庁が駐車場として使うなら合理性はある」(石原伸晃幹事長)と説明している。村越氏は自民党が宣伝車を止めるなど「占拠してきた」と質問で指摘。鬼塚局長は「今後土地管理の適正化を図る」と答えた。
国有財産管理を扱う安住淳財務相は「自民党にも問題があるが、衆院は長年この問題に対応してこなかったなら財産を管理する資格があるのか」と答弁した。