NHK北海道のニュース 札幌放送局
大間原発差し止め新たに提訴
市民グループが青森県の大間原子力発電所の建設の差し止めなどを求めている裁判で、5日、函館市などの住民208人が新たに訴えを起こしました。
新たな原告の多くは福島第一原発の事故のあと、裁判への参加を希望した人たちで、およそ8割を道南の住民が占めています。
大間原発は、函館市から20キロ余り離れた青森県大間町に建設中で、3年後の平成26年の運転開始を予定しています。
大間原発をめぐっては、去年7月、全国の170人からなる
市民グループが、国や事業者の電源開発を相手取って、建設の差し止めなどを求める訴えを起こしており、5日、函館市などの住民
208人が新たに訴えを起こしました。
訴えによりますと、大間原発は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムとウランを混ぜた
MOX燃料を専用に使う国内初の原発で、安全性が実証されておらず、福島第一原発の事故が起きる前の安全基準に基づいた設置許可も無効だとしています。
今回の原告には、原発事故の影響を避けようと、福島県から函館市に避難している2人も加わりました。
このうち、福島市から避難している鈴木明広さん(51)は「福島のようなことが二度と起きてほしくないという思いがあり、裁判に加わった」と話しています。
一方、被告の国と電源開発は「訴えの詳しい内容を見たうえで、今後の対応を検討したい」と話しています。
12月05日 19時43分
北海道のニュース
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