福島 農地・森林の除染で基本方針
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福島 農地・森林の除染で基本方針

12月5日 12時22分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県は、県の面積のおよそ8割を占める農地と森林の除染について、「すべての農産物から放射性セシウムが検出されないことを目指す」という目標と、具体的な除染方法を定めた基本方針を初めて示しました。

これは5日午前、福島市で開かれた各部局の幹部による会議で初めて示されたものです。それによりますと、まず放射性物質の検査で、県内のすべての農産物から放射性セシウムが検出されないことを目標に掲げています。この目標を達成するための除染の方法として、水田や畑については、放射性物質の吸着剤を散布したり、表面の土を削り取ったりする方法を組み合わせること、また、果樹園については、樹木の皮を剥いだり、高圧洗浄機を使って洗浄したりすることを挙げています。さらに、森林については、年間の被ばく線量を1ミリシーベルト以下に抑えることを最終の目標としたうえで、当面の課題として、特に住宅に近い森林については、被ばく線量を2年後までに現在のおよそ半分に引き下げるとしています。そのうえで、住宅に近い森林については、林の入り口から20メートル程度の範囲で定期的に落ち葉の除去などを行うとしています。福島県は、この方針を基に、今後各市町村による除染計画作りを支援することにしています。