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【国際】

韓国が原発新設許可 東部2基、福島事故後初

 【ソウル=篠ケ瀬祐司】韓国原子力安全委員会は四日までに、韓国東部・蔚珍(ウルチン)での原子力発電所二基の新設を許可した。東京電力福島第一発電所の事故後の新設許可は初めて。韓国は先月、原発を輸出産業に育てる方針を明記した振興総合計画をまとめるなど、日本の原発事故後も原発推進の方針を変えていない。

 新設が許可されたのは韓国水力原子力株式会社の二基。安全委員会によると、いずれも加圧水型軽水炉で、出力は各百四十万キロワット。二〇一七〜一八年の完成を目指す。総工費は計約六兆三千億ウォン(約四千四百億円)。

 新設原発の安全性について、同委側は「福島第一原発の事故後に導入した安全対策を反映している」と説明している。同委は福島での事故後、非常電源や冷却装置の確保などを事業者に求めた。

 同委は南部・古里(コリ)と南東部・月城(ウォルソン)で建設された原発二基の試運転開始も認めた。韓国は二十一基の原発が稼働中で発電量の約30%を原子力が占めている。

 

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