国債とは
国債とは国の発行する債券です。国債の発行は、法律で定められた発行根拠に基づいて行われており、大別すると普通国債と財政投融資特別国
債(財投債)に区分されます。なお、普通国債と財投債はいずれも国債の一種であり、金融商品としては全く同じものです。
1.普通国債
普通国債には新規財源債と借換債があり、普通国債の利払・償還財源は主として税財源により賄われています。
新規財源債は一般会計において発行され、その発行収入は一般会計の歳入の一部となります。また、新規財源債は発行根拠の違いにより建設
国債と特例国債(赤字国債)に区分されます。
他方、借換債は国債整理基金特別会計において発行され、その発行収入は同特別会計の歳入の一部となります。
【新規財源債】
・ 建設国債
財政法に基づき、公共事業、出資金及び貸付金の財源を調達するために発行されます。
・ 特例国債(赤字国債)
特例国債法に基づき、建設国債を発行してもなお歳入が不足すると見込まれる場合、公共事業費等以外の歳出に充てる資金を調達すること
を目的として発行されます。
【借換債】
・ 普通国債について、償還額の一部を借り換える資金を調達するために発行されます。
2.財政投融資特別会計国債(財投債)
財政融資資金において運用の財源に充てるために発行されます。財投債は国がその信用に基づいて発行するもので、財投債の発行収入は財政
投融資特別会計の歳入の一部となります。
ただし、財投債は、その償還や利払が財政融資資金による独立行政法人などへの貸付回収金により行われているという点で、将来の租税を償還
財源とする建設国債・特例国債とは異なります。