話をしなくても愛は確かめられる
話をしなくても愛は確かめられる
真実の愛を、成長させていくためには、二人にとっての会話はとても大切なことです。
話しあい、わかりあい、心がお互いにつながって行きます。
そしてその愛ががだんだん成長していき、成熟すると、お互いに話をしなくても相手の心がわかるようになってきます。
よく仲のいい老夫婦の会話を聞いていると「おい」「あれ、とってくれ」「あれしといてね」「わかった」なんて会話を聞くことがありますが、これ、あれ、でお互いの言いたいことが分かってしまうのですね。
これは本当の心のつながりがなければできない会話です。
真実の愛の終着駅は心と心がひとつになるかとです。だから会話なんていらないのです。
それから「3時間。二人は黙ったまま座っていた」無言で3時間も一緒にいられるということは、素晴らしいことなんです。
3時間も、黙っていられる男と女は、やはり「お互いが、一緒にいて一番心地よい二人」だからです。
それに3時間も、沈黙していられる人とは、精神的にも自立した人でもあります。
例えば、同じ部屋にいる二人が別々なことをしていて、たまに目が合えばニコッとほほ笑む。
時間がたてば「「そろそろお腹がすいてきたし、何か食べたいものある?」「そうだね・・・」と話し始める。
こんな中に小さな幸せと真実の愛を見るような気がします。付き合い始めたころは、二人の間に沈黙がつづくと「相手が自分のことを嫌いになったのではないか」「何かあったのかしら」と思い、黙ったままでいるということは非常に難しいことかもしれません。
しかし、沈黙の中こそ、お互いに信頼しきった真実の愛があるように僕は思います。
|