最悪の電力不足が予想される今冬の非常電力対策期間(12月5日-来年2月29日)に、原子力発電所7基で順次定期点検が行われる。韓国の原発は計21基が運転中だ。政府はすでに、原発の整備計画を反映し、今冬の電力供給計画を策定しているが、1カ月程度とされている原発の整備期間が予想以上に長引いたり、電力使用量が最も多くなる1月半ばに原発が1基でも故障したりした場合、最悪の電力不足に陥る恐れがある。
韓国水力原子力(韓国電力公社の子会社)が4日に発表したところによると、今冬に定期点検が計画されている原発は、月城原発2・4号機、新古里原発1号機、古里原発1号機、霊光原発1号機、蔚珍原発4・5号機の計7基。これらの原発は、1年程度となっている燃料交換の時期を迎え、使用済み燃料棒を取り出し、新たな燃料棒を取り付けるのに合わせ、定期点検を行う。
蔚珍原発5号機はすでに先月24日から運転を中断し、定期点検に入っている。今月22日までの29日間にわたって作業が行われる予定だ。月城原発4号機も先月26日から定期点検に入り、各種機器の性能点検や設備の改善などを行って、今月22日から電力生産を再開する。新古里原発1号機は、予備電力が53万キロワット程度まで低下すると予想されている1月の1カ月間、定期点検が予定されている。