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ホンダロックSCに勝ち、4位以内を確定させて喜ぶ松本山雅FCのイレブン。松田直樹さんをしのび、手書きの背番号3のビブス(文字を記したベスト)を着けた選手も=宮崎県小林市の小林総合運動公園陸上競技場 |
サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)に所属する松本山雅FCが4日、Jリーグ2部(J2)への昇格を確実にした。Jリーグ準加盟の松本山雅は3位で迎えたこの日、東日本大震災で延期していた前期第2節のホンダロックSC(宮崎)戦に2―0で快勝。5位のV・ファーレン長崎が敗れ、勝ち点差が残り1試合では逆転できない4に開いたため、J2昇格要件の4位以内が確定した。【関連記事12・13・28・29面、時の顔2面に】
松本山雅は、宮崎県小林市の小林総合運動公園陸上競技場で行われたこの日の試合が今季リーグ最終戦。後半7分にFW船山貴之選手が右足、24分にDF飯田真輝選手が頭でゴールを決めた。長崎の試合経過を伝えられていた選手は、試合終了の笛が鳴ると約300人のサポーターらと共に歓喜の声を上げた。
JFL初参戦の昨季を7位で終えた松本山雅は、元日本代表DFの松田直樹選手らJリーグ経験者7人を含む8人を戦力補強して今季に臨んだ。シーズン序盤は低迷し、6月に吉沢英生監督を解任。8月には松田選手が心筋梗塞で急逝して悲しみに包まれた。その後、加藤善之監督の下で調子を上げ、後期第9〜12節で4連勝。11月の後期第15節から今節まで5連勝を飾り、J2昇格圏内に滑り込んだ。県内出身者4人を含めて26選手が在籍している。
松本山雅のJ2昇格は、12日に開かれるJリーグ臨時理事会で正式に決まる。