2011. 11. 27  
モスクワ杯で優勝した浅田真央選手、そして、レオノワ選手、モロゾフコーチ、ソトニコワ選手のインタビュー記事が、「スポーツ・エクスプレス」紙に掲載されていましたので、ご紹介します。

http://winter.sport-express.ru/figureskating/reviews/18086/
2011年11月27日「スポーツ・エクスプレス」紙より

浅田真央選手(日本)第1位(183.251)

「グランプリファイナルに出場できて幸せです。これが、今日の試合を終えた大きな感想です。スケーティングについては、私のできることのせいぜい50%しかお見せできませんでした。カナダでもっと良い滑りができるよう一生懸命練習します。」

-ずいぶん長い間、グランプリファイナルに出場されていませんでしたが、ご感想は?

グランプリファイナルに出場できて大変幸せです。ここ2年間、ファイナルに進めず、大変がっかりしていましたので。一方で、ファイナリストに残りたいという気持ちが、更に刺激を与えてくれ、モチベーションを上げてくれました。

-ソトニコワ選手のことはご存知ですか?これから、どのように彼女と同じリンクで対決していきますか

タラソワコーチのところに振り付けに通っていた2年前から(訳者注:原文ママ)彼女のことを知っています。その時、彼女が非常に高いレベルを持っているという印象を受けました。彼女がシニアに入り、一緒に競技できることを非常に嬉しく思います。こうしたことは、私たち二人が成長するのに役立つでしょう。

-近年、ロシアにはたくさんの強い女子シングル選手が現れました。そのことを、他の国でも、とりわけ日本でも感じていらっしゃいますか?

ええ、最近ロシアでは本当に多くのシングル選手が現れてきました。これは、ある程度私たちにプレッシャーを与えますが、一方でやる気をおこさせてくれます。私は強い選手と競技するのが好きですので。

アリョーナ・レオノワ(ロシア) 第2位(180.45)

ダブルアクセルのミスさえなければ、よく滑ったと思うので幸せです。何かこうひどい転倒だったとも思いませんし。もっとも蝶々(訳者注:ジャンプを失敗した際、胴体と氷が平行になり、足が円弧を描いてしまうことのようです)にもなかったわけだし!二つのスタートで続けて、このダブルアクセルを失敗したんですけれどね。もちろん、悔しいですが、この転倒で失ったものは少ないと思います。と言うのも、最初の部分は、理想的にできましたから。

-何がダブルアクセルに起きたんですか?

跳ぼうとした時に、跳び方がうまくいっていないなぁと思いましたので、転倒しても仕方がないと思いました。

-2位でしたけれど、グランプリファイナルに進出されますね。

もちろん、そのことは更なるプレッシャーです。でも、ロシア選手権を前に観客のみなさんの前でもっとたくさん滑る機会が増えるでしょう。国際試合のスタートは大変重要ですので、ファイナル進出は障害になるとは思いません。

-(たくさん試合に出ることで)疲れませんかね?

まぁそうならないことを期待しますけど(笑)。スタート(試合)が多ければ多いほど、状態も良くなります。プログラムに慣れるほど場馴れもするし、スケーティングがよくなります。

-グランプリファイナルはカナダで、そして、その後に、サランスクでの(ロシア選手権)演技が控えています。環境の変化に順応する時間は十分にありますか?

一度も環境の変化など感じたことはありません。だから、どこで滑ろうと平気です。

-今日は違った新しいイメージで演技されましたね?

ええ。みんながみんな私の変化に気付いたわけではありませんでしたし、「この選手は誰?」と思っていたのでしょう(微笑)。コーチのアーラ・ヤコヴレヴナもエレーナ・ゲルマノヴナ・ヴォドレゾワもすぐには私に気付きませんでした。

-あなたご自身は気に入ってらっしゃいますか?
はい、もちろん。私自身が選んだものですから。

ニコライ・モロゾフ(レオノワ選手のコーチ)

アリョーナがモスクワでうまく演技ができてよかった。その上、彼女は試合ごとに段々よくなっています。だから、非常に満足しています。(微笑)

-グランプリファイナル進出もお祝いできますね?

アリョーナは進出を決めたんですか?知らなかったです。正直、グランプリファイナルのことを考えていませんから。私にとって、それは重要なことではないんです。

-進出が決まり、計画が変わりますか?

わかりません。正直言って、飛行機に乗るのが面倒なんです(笑)。

-シーズン前半戦にアリョーナの試合は多くないですか?

その後で、休暇に入ります。休みますよ。

-彼女は、重圧が大きくなりましたが、大丈夫でしょうか?

ええ。良く練習していますので大丈夫でしょう。

アデリナ・ソトニコワ(ロシア)、第3位(169.75)

今日のフリーは、中国杯よりも出来が良かったと思います。もっとも、3回転・3回転のコンビネーションは必ずしもうまくいきませんでしたが。でも、今後、試合でもっと質の高いコンビネーションジャンプを跳べるよう努力しようと思います。

-フリーの演技の前、少し不安そうに見えましたが。

なんでそんな風に見えたのでしょう(笑)。実際は逆で、私は、今日もそして昨日も非常に落ち着いていました。結局なぜだか、きちんと滑れなかったんですけど。

-今日のスケーティングで満足した点はどこですか?

いずれにせよ、トリプルルッツとトリプルループのコンビネーションを挑戦できたことです。もっとも理想的なジャンプとは言えませんでしたが、挑戦してそして跳びました。それから、フリップで失敗した後、自制心を保ち、落ち着いて、他のジャンプをうまく跳ぶことができました。

-コーチのエレーナ・ブヤノワによると、難易度を下げて3回転3回転のコンビネーションジャンプを跳ばないように言ったにも拘わらず、あなたは自分の主張を通したそうですね。どうしてですか?

ええ。コーチは私に選択するように言いました。跳びたければ、3回転2回転にしなさいと。でも、断ったのです。私は、自分に打ち勝って、3回転3回転を跳ばなければならないと思ったのです。

-今回のモスクワ杯では、あなたは大会の主役にさせられましたね。あなたの写ったポスターやIDばかりでした。こうしたことが、更なるプレッシャーになりましたか?

正直言って、これは私にとって全く思いがけないことでした。私の顔がポスターに載ってるなんて知りませんでしたから。もちろん、うれしかったです。でも、それに注意を向けずできることをやろうとしました。でも、繰り返しますが、なぜだかうまく行かなかったんです。

-試合の前に、初めてモスクワの試合に出場すること、これは、特別な経験だとおっしゃっていましたね。結果を振り返ってみて、国内で演技されていかがでしたか?

もちろん、モスクワで演技し、更にシニアの“グランプリ”に出場したこと、これは大変大きな責任でした。でも、今日、フリーで、何も見ないように、聞かないようにしました。そして、自分自身のために滑りました。落ち着いてリンクの上に立ち、全てうまく成し遂げることを課題にしました。でも、いずれにせよロシア国民と祖国がサポートしてくれているのです。

-浅田真央選手があなたのお手本だと話してくださいましたね。同じ大会で、彼女とどのようにお会いになりましたか?

真央選手がタラソワコーチのところに通っていた2年前に会ったことがあります。彼女が初めてスケートリンクにいる私たちのところにきたとき、衝撃を受けました。彼女が私たちのリンクの上にいるなんて、と!ここモスクワで私たちは初めて対決しました。もちろん、彼女と同じリンクに立ててうれしいです。お祝いの言葉を述べたいと思います。彼女は本当に良かったと思います。昨シーズン、彼女は不調でしたから。でも彼女はそこから抜け出し、できることを証明してくれました。彼女は真の闘士です。
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またお邪魔しちゃいました♪
パグ犬もも様

翻訳ありがとうございます。
このインタビュー、翻訳かけてなんとなくニュアンスは分かったのですが、
しっかり和訳していただくと「???」と思っていた所もとても分かりやすくて、助かります。

ソトニコワ選手の人柄もとても伝わってくるインタビューですね。
琥珀さま
琥珀さま

コメントどうもありがとうございました。

ソトニコワ選手は、真央選手同様にとてもまじめな性格で、いろいろな重圧を受けながら、多感な時期を過ごしているのかなぁと想像しております。年齢の割に、しっかりした発言だなぁと感心もしております。

これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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管理人宛にコメントをくださった方へ
コメントをどうもありがとうございました。また、素敵な引用文もありがとうございました。本当に国境を超えますね!これからもどうぞよろしくお願いいたします。
パグ犬もも
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プロフィール

パグ犬もも

Author:パグ犬もも
ご無沙汰してます。パグ犬ももです。少し体調を崩してしまい、更新ができずにいました。大変申し訳ございませんでした。ヴァイツェホフスカヤさんの「氷上の涙」、前に進んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします!

「氷上の涙」著者ヴァイツェホフスカヤ女史のご紹介
氷上の涙 1958年3月1日生。リボフ(現在のウクライナ)生。ソ連のスポーツ選手。1976年のモントリオールオリンピックで、女子10メートル高飛込で金メダル。1976年ソ連スポーツ功労賞。ソ連国立中央体育大学を卒業。優秀スポーツジャーナリストに選出。2005年、初のニコライ・オゼロフ賞(スポーツ・体育競技の振興に貢献した人々に贈られる)を受賞。なお、父セルゲイ・ヴァイツェホフスキーは、元水泳選手。
「氷上の涙」のご紹介(裏表紙より)
オリンピックの金メダルは、得てして、人の一生を台無しにしてしまう。選手であろうと、コーチであろうと、メダルを取る前も、取った後の人生も。選手らは、金メダルを目指して、超人的な努力と大きな目標を求められる。一方、第二の人生が始まると、二番手に甘んじることに、耐えられない。選手たちは、いかなる犠牲を払って勝利をつかむのか?なぜ、一番強い人が、必ずしも一番になれないのか?プロに転向後、フィギュア選手のキャリアはどのように形成されていくのか?「スポルト・エクスプレス」紙の評論員エレーナ・ヴァイツェホフスカヤが、最も美しいスポーツ競技フィギュアスケートの裏側を明らかにする。
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