iTunes:iOS のバックアップについて

  • 最終更新日: 02 11月, 2011
  • 記事: HT4946
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概要

iTunes を使用すると、ユーザの設定、SMS 履歴、カメラロール、書類、保存されているゲーム、その他のデータをバックアップすることができます。バックアップにはデバイスと同期されるコンテンツ (ムービー、音楽、Podcast、App など) は含まれません。  

 

対象製品

iPhone, iPad, iPod touch, iTunes, iTunes 10 for Windows, iTunes 10 for Mac

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バックアップの作成方法、バックアップからの復元方法については、こちらの記事 を参照してください。

iTunes とパスコードで保護された iOS デバイス

iOS デバイスがパスコードで保護されている場合、ユーザがコンピュータにデバイスを接続すると、iTunes にパスコード入力のプロンプトが表示されます。正しいパスコードを入力すると、iPod または iPod touch は認証されているものとして iTunes で認識され、バックアップや同期の際にパスコードを入力する必要がなくなります。iOS 4 (以降) のバックアップから復元する場合、デバイスにパスコードが設定されていると、パスコードを設定するかどうかを確認するメッセージが iTunes に表示されます (また、デバイスがパスコードで保護されているという確認も表示されます)。iOS 3.x 以前のバックアップから復元するときは、パスコードを設定するかどうかを確認するメッセージは表示されません。

iTunes と暗号化されたバックアップ

iTunes によってバックアップが作成されるときに、お使いのコンピュータに保存する情報を暗号化したい場合は、iTunes の「概要」画面で「iPhone のバックアップを暗号化」を選択します。暗号化されたバックアップは、鍵アイコンで示されます。iPhone にその情報を復元するには、パスワードが必要になります。そのバックアップ用のパスワードを書き留めて、安全な場所に保管したい場合、Mac をお使いの場合は、パスワードを設定するときにそのパスワードをキーチェーンに保存できます。iOS 4 以降では、iOS キーチェーンのバックアップは、暗号化されていれば別のデバイスに転送できます。

警告:iTunes で iPhone のバックアップを暗号化した後、このパスワードを忘れると、バックアップから復元できなくなり、データを回復できません。パスワードを忘れた場合、バックアップやデバイスの使用を継続することはできますが、暗号化されたバックアップを、パスワードを入力しないでデバイスに復元することはできません。バックアップまたは同期をするたびにバックアップのパスワードを入力する必要はありません。

パスワードを思い出せず、もう一度やり直したい場合は、すべてのソフトウェアを復元する必要があります。復元に使用するバックアップを選択するプロンプトが iTunes に表示されたら、新しいデバイスとして設定 を選択します。

iTunes バックアップのコンピュータ上での保存先

バックアップデータの保存先フォルダは、コンピュータのオペレーティングシステムによって異なります。定期的なデータバックアップ予定に、このバックアップフォルダが含まれているかどうかを確認してください。

iTunes では、バックアップファイルは次の場所に保存されます。

  • Mac~/ライブラリ/Application Support/MobileSync/Backup/
  • Windows XP¥Documents and Settings¥(ユーザー名)¥Application Data¥Apple Computer¥MobileSync¥Backup¥
  • Windows Vista および Windows 7¥ユーザー¥(ユーザー名)¥AppData¥Roaming¥Apple Computer¥MobileSync¥Backup¥

注意:「AppData」フォルダまたは「Application Data」フォルダが表示されない場合は、隠しファイルを表示する必要があります (Windows XP の場合Windows Vista の場合Windows 7 の場合)。または、iTunes がデフォルトの場所にインストールされていない可能性もあります。隠しファイルを表示してから、ハードドライブで「Backup」ディレクトリを検索します。

iTunes でバックアップを削除する

iTunes で作成したバックアップを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. iTunes の「環境設定」を開きます。
    • Windows:「編集」>「設定」を選択します。
    • Mac:「iTunes」>「環境設定」を選択します。
  2. 「デバイス」をクリックします (iOS デバイスは接続する必要はありません)。
  3. iTunes では、マウスポインタをバックアップ上に移動すると、バックアップした iPhone の電話番号、IMEI、シリアル番号が表示されます (iPad および iPod touch の場合はシリアル番号のみ)。この情報を使用して、削除したい iOS デバイスのバックアップを特定します。削除対象のバックアップを選択し、「バックアップを削除」をクリックします。
    デバイスのバックアップ
  4. 「バックアップを削除」をクリックして、選択したバックアップを削除してもよいかどうか確認します。
  5. 「OK」をクリックして iTunes の「環境設定」ウインドウを閉じます。
注意:リストのバックアップ名に日時のスタンプが付けられているバックアップは、iOS デバイスの復元によって作成されたものです。

iTunes のバックアップ対象

  • 連絡先* とよく使う連絡先 (連絡先を定期的にコンピュータや iCloud などのクラウドサービスに同期してバックアップします)
  • App 内で購入したものなどの App Store で購入したアプリケーションのデータ (アプリケーション自体と、その tmp や Caches フォルダ以外)
  • アプリケーションの設定、環境設定、書類などのデータ
  • Web ページのオートフィル
  • CalDAV および照会するカレンダーのアカウント
  • カレンダーのアカウント
  • カレンダーイベント
  • 通話履歴
  • カメラロール (写真、スクリーンショット、保存した画像、撮影したビデオ。サイズが 2 GB を超えるビデオは iOS 4.0 以降でバックアップされます)
    注意:カメラが付いていないデバイスの場合、カメラロールは「保存された写真」と呼ばれます。
  • Game Center アカウント
  • ホーム画面の配置
  • App 内で購入したもの
  • キーチェーン (メールアカウントのパスワード、Wi-Fi パスワード、および Web サイトやその他のアプリケーションに入力するパスワードなどです。iOS 4 以降でバックアップを暗号化する場合は、別のデバイスにキーチェーン情報を転送することができます。暗号化されていないバックアップの場合は、キーチェーンを同じ iOS デバイスにだけ復元できます。暗号化されていないバックアップを使用して新しいデバイスに復元する場合は、これらのパスワードをもう一度入力する必要があります)
  • 外部の同期元のリスト (Mobile Me、Exchange ActiveSync)
  • 位置情報の使用を許可した App および Web サイトの位置情報サービスの環境設定
  • メールアカウント (メールのメッセージはバックアップされません)
  • 構成プロファイルバックアップを別のデバイスに復元するときは、構成プロファイルに関する設定 (アカウント、制限、または構成プロファイルで指定されるほかの情報) はいずれも復元されません。ただし、構成プロファイルに関連付けられていないアカウントや設定は復元されます。
  • Map ブックマーク、最近の検索、および Map に表示されている現在位置
  • Microsoft Exchange のアカウント設定
  • ネットワーク設定 (保存済みの Wi-Fi ホットスポット、VPN 設定、ネットワーク環境設定)
  • Nike+iPod の保存済みのワークアウトと設定
  • メモ
  • オフラインの Web アプリケーションのキャッシュ/データベース
  • 登録されている Bluetooth デバイス (これは、バックアップを行った同じ電話に復元する場合にのみ使用できます)
  • Safari ブックマーク、Cookie、履歴、オフラインデータ、および現在開いているページ
  • 保存されている変換候補 (これらは、変換候補を採用しなかった場合に自動的に保存されます)
  • SMS メッセージおよび MMS (写真およびビデオ) メッセージ
  • 証明できない証明書を持つ信頼されたホスト
  • ボイスメモ
  • ボイスメールトークン (これは、ボイスメールのパスワードではありません。接続時の確認のために使用されます。SIM カードに同じ電話番号が登録されている電話機にのみ復元されます)
  • 壁紙
  • Web クリップ
  • YouTube のブックマークと履歴

* 連絡先は、通話履歴とよく使う項目のリストを保持するためにバックアップに含まれます。サポートされている個人情報管理ソフト (PIM)、iCloud、その他のクラウドベースのサービスに連絡先をバックアップして、連絡先データの損失を防ぎます。

追加情報

iCloud でのバックアップの詳細については、こちらの記事 を参照してください。

バックアップの履歴

iOS 1.1 以降

  • Safari ブックマーク、Cookie、履歴、および現在開いているページ
  • マップのブックマーク、最近の検索、およびマップに表示されている現在位置
  • アプリケーション設定、環境設定、およびデータ
  • アドレスブックとアドレスブックのよく使う項目
  • カレンダーのアカウント
  • 壁紙
  • メモ
  • 通話履歴
  • メールアカウント
  • YouTube のブックマーク
  • SMS メッセージ
  • 保存されている変換候補 (これらは、変換候補を採用しなかった場合に自動的に保存されます)
  • カメラロール (iPhone で撮った写真やスクリーンショット)
  • ボイスメールトークン (これは、ボイスメールのパスワードではありません。接続時の確認のために使用されます。SIM カードで同じ電話番号が利用できる電話にのみ復元されます)
  • Web クリップ
  • ネットワーク設定 (保存済みの Wi-Fi ホットスポット、VPN 設定、ネットワーク環境設定)
  • 登録されている Bluetooth デバイス (これは、バックアップを作成したのと同じ電話機に復元する場合にのみ使用できます)
  • キーチェーン (メールアカウントのパスワード、Wi-Fi パスワード、および Web サイトやその他のアプリケーションに入力するパスワードなどです。キーチェーンは、バックアップから同じ iPhone または iPod touch にのみ復元できます。新しいデバイスを復元する場合は、これらのパスワードをもう一度入力する必要があります)

iOS 2.0 以降 (上記以外)

  • 構成プロファイル
  • 外部の同期元のリスト (Mobile Me、Exchange ActiveSync)
  • Microsoft Exchange のアカウント設定
  • Nike+iPod の保存済みのワークアウトと設定
  • App Store で購入したアプリケーションのデータ (アプリケーション自体と、その tmp や Caches フォルダ以外)

iOS 3.0 以降 (上記以外)

  • カメラロールのビデオ
  • 位置情報サービスの使用を可能にする App ごとの環境設定
  • オフラインの Web アプリケーションのキャッシュ/データベース
  • ボイスメモ
  • Web ページの自動入力
  • 証明できない証明書を持つ信頼されたホスト
  • デバイスの場所の取得を承認された Web サイト
  • App 内で購入したもの

iOS 3.1 での新しい制限:カメラロールのビデオのうち、2 GB 以上のビデオはバックアップされません (iOS 4 以降では 2 GB 以上のビデオがバックアップされます)。

重要:Apple 以外の他社製品に関する記述は、情報提供のみを目的としており、Apple による支持または推奨を意味するものではありません。詳細については、「ベンダーに関する情報を見つける」を参照してください。

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