東京電力福島第一原子力発電所の周辺で、1日、採取された海水に含まれる放射性物質の濃度は、3号機の取水口付近では前の日の2倍に上昇しましたが、全体としては横ばいの傾向が続いています。
福島第一原発周辺では、4月と5月に海水から高い濃度で放射性物質が検出された2号機と3号機の取水口付近などで、東京電力が海水を採取し、放射性物質の測定を行っています。このうち、1日に2号機の取水口付近で採取した海水からは、1cc当たりセシウム134が国の基準の3.3倍の0.2ベクレル、セシウム137が2.9倍の0.26ベクレル検出されました。また、3号機の取水口付近では、セシウム134が基準の6.8倍の0.41ベクレル、セシウム137が5.8倍の0.52ベクレル検出されました。3号機の取水口付近の濃度は前の日の2倍に上昇しましたが、全体としては横ばいの傾向が続いています。一方、1日に沿岸の4か所で行われた調査では、すべての地点で放射性セシウムが検出されましたが、基準を大幅に下回りました。