国際米国防総省、F35計画見直しに着手 FX選定で日本「正念場」+(1/2ページ)(2011.12.3 22:26

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米国防総省、F35計画見直しに着手 FX選定で日本「正念場」

2011.12.3 22:26 (1/2ページ)米国
F35戦闘機(米ロッキード・マーチン社提供・AP)

F35戦闘機(米ロッキード・マーチン社提供・AP)

 【ワシントン=佐々木類】日本の次期主力戦闘機(FX)の最有力候補とされる米ロッキード・マーチン社製の最新鋭戦闘機F35が、金属疲労実験の結果、機体に多数の亀裂が生じるとの恐れが明らかになり、米国防総省が開発計画の見直しに乗り出した。オーストラリアやカナダではすでにF35導入計画見直しの動きが出ているほか、米国側からも日本のFX調達計画を懸念する声が出始めている。

 「日本だけが(トランプのババ抜きで)ババを引く可能性があり、戦略的な過ちを犯しかねない」

 こう語るのは日本の防衛政策に詳しい米大手国防産業の幹部だ。オーストラリアはすでにF35の早期購入を断念し、米海軍の主力戦闘攻撃機FA18導入へシフト。F35の導入遅れで生じる“力の空白”を埋める方向にかじを切り始めた。

 F35の共同開発国のカナダも「米財政削減に伴う国防費削減の行方を見極める必要がある」(マッケイ国防相)と慎重な姿勢に転じている。

 「F35の生産計画を遅らせるべきだ」と主張した米海軍のベンレット中将は、国防総省で同機の開発計画を担当する。これまでも開発の遅れを懸念する声は米政府内にもあったが、直接の担当者の証言で、もはやF35の開発遅れは不可避の情勢だ。 

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