- [PR]
ライフ
不登校、ニート、中退…講師は挫折経験者 「キズキ共育塾」で社会復帰を支援
不登校、ニート、中退…。いったん既存のレールから外れた若者が社会に復帰するには、周囲のきめ細やかな支援が不可欠とされる。東京都内の進学塾では不登校などの挫折を経験した大学生らが講師として受験勉強を指導、自らを立ち直りの「ロールモデル」として、社会復帰の手助けをしている。(長谷川陽子)
東京・巣鴨のマンションの一室。畳敷きの部屋にはホワイトボードが置かれ、生徒と講師がマンツーマンで向き合っていた。今年4月にオープンした「キズキ共育塾」。10~20代を中心に男女13人が通っている。いずれも不登校やひきこもりがちになった若者たちだ。
文部科学省によると、平成22年度、年間30日以上欠席した不登校の児童・生徒は小、中学校で約11万5千人。高校生では約5万3千人が不登校となり、中退も約5万3千人にのぼる。
不登校専門の学校や予備校もあるが、結局は集団生活に悩み、通えなくなる生徒も多い。キズキ共育塾にも、一度は大手予備校に入ったものの、なじめず移ってきた生徒がいる。「ただ勉強を教えるだけではなく、挫折から立ち直った『ロールモデル』としての役割を意識している」。塾の代表を務める安田祐輔さん(28)はこう話す。
関連トピックス
- [PR]
- [PR]