韓銀、金15トンを追加買い付け

 韓国銀行(中央銀行)は2日、投資を多角化するため、11月中にロンドン市場で金15トンを買い入れたと発表した。韓銀は6-7月(25トン)に続き、金を攻撃的に買い付けており、金保有量は54.4トンに増えた。

 韓銀は昨年まで「金は金利収入がほとんどなく、価格変動が激しい上、現金化が難しい」として、金投資を避けてきた。韓銀は方針を転換した理由について「投資銀行が来年の金価格上昇を予想している上、ユーロ圏の財政危機が来年も改善しないとみられることから、金は安全資産として魅力があるため」と説明した。

 韓銀が保有する金の価値は買い付け原価基準で21億7000万ドルだ。韓銀が保有する金の価値が外貨準備高に占める割合は0.4%から0.7%に高まった。また、世界の金保有高ランキングでも順位が46位から43位に上昇したとみられる。年初来、メキシコ(98トン)など新興国を中心とする各国の中央銀行は350トンの金を買い付けたと推定されている。

 一方、韓国の11月末現在の外貨準備高は3086億3000万ドルで、前月に比べ23億5000万ドル減少した。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者
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