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「有毒国債による危機は世界最大規模」空売り王カイル・バスが仕掛ける日本破綻のシナリオ
(SAPIO 2011年6月29日号掲載) 2011年7月4日(月)配信
震災後に日本売り姿勢をみせたのは米大手ヘッジファンド「グリーンライト」(運用総額は約80億ドル)のディビッド・エインホーン氏。
「過去2年間、日本の経済危機を予想してきた。震災と原子力発電所事故の後、エコノミストの間で復興が経済成長につながるとの指摘もあるが、我々にとっては『割れた窓』の経済だ。日本は貯蓄も貿易黒字も維持できない」(グリーンライトの顧客向けレターから)。
もちろん、日本売りの大合唱というわけではない。「今のところ原発事故の収束を見極めたいと中立を保つ投資家が大勢」(ニューヨーク在住の株アナリスト)だが、日本買いの声もある。震災直後、大物投資家ウォーレン・バフェット氏は「日本株は買い、今は保有株を売る時ではない」とベアー(弱気)派を一喝した。
実際、過去10年、バス氏のように日本の金利上昇に賭けて国債売りを仕掛けた投資家たちは次々と失敗、数十億ドルともいわれる損失を被り、その手法は「(投資家を殺し)未亡人を作る」と揶揄されてきた。
果たして、今回は“空売り王”バス氏の「チェックメイト」となるのか。
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