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【グラニュース】


玉田、決勝FK弾

2011年12月4日 紙面から

新潟−名古屋後半9分、先制点を決めガッツポーズする名古屋・玉田(隈崎稔樹撮影)

写真

◆名古屋1−0新潟

 新潟のGKは一歩も動けなかった。玉田の左足がさく裂した。後半9分、直接FKは壁を越えてゴール右隅に吸い込まれた。待望の先制点に3000人以上が駆けつけたグランパスのサポーター席がわき上がる。じゃんけんで負けてFKを譲った藤本に抱き上げられたヒーローは、誇らしげに拳を天に突き上げた。

 昨年の11月20日の湘南戦ではヘディングでゴールを奪い、それがそのまま優勝決定弾となった。柏の結果よりも勝つことだけを考えて臨んだJ1最終戦。「今年も狙うよ」と公言し、その通り得点を決めた。首位の柏が引き分け以下ならば、2年連続決勝弾の偉業となるはずだった。柏の動向は聞かなかった。試合後、ロッカールームに引き揚げるときに初めて優勝を逃したことを知った。

 昨年はうれし泣きした勝利に、1年後は無力感が漂った。シーズン自己新記録の14得点目をマークしても玉田に笑顔はなかった。「結果的に上にいたのだから、柏の方が力が上だった。またライバルチームができた」と、古巣でもある新たな宿敵にリベンジを誓った。

 玉田は「去年のグランパスと比べてもレベルアップしている」と、チームと自身の成長は感じていた。玉田と19得点のケネディの2トップで33得点。1試合にどちらかが1点は取れる計算だ。チームの総得点67の半分以上をたたき出した。

 ケネディの2年連続得点王はクラブ初の快挙となった。シーズン中は個人記録については関心を示さなかったが、「得点王を取れたことは素直にうれしい」と、チームに貢献し続けた結果を喜んだ。それでも個人記録とチームのタイトルが同時にあった昨年と同じようには喜べない。「ノーチャンピオン。アイム、ソーリー」。申し訳なさそうにそう言い残して、バスに乗り込んだ。 (伊東朋子)

 

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