10月26日のソウル市長補欠選挙当日、選挙管理委員会のホームページにDDoS攻撃(分散サービス妨害。サーバーなどのネットワークを構成する機器に対して攻撃を行い、サービスの提供を不能な状態にする攻撃)を行ったことが明らかになった与党ハンナラ党・崔球植(チェ・グシク)議員の事務所に勤務する9級秘書と、共犯者でIT企業を経営するK氏とその部下など計4人は、いずれも崔議員の地元である慶尚南道晋州市出身だった。
秘書は地方のある大学に2年生まで在学したが、その後休学して昨年9月から崔議員の事務所で9級秘書として勤務していた。秘書は警察の事情聴取に対し「秘書としての仕事や車の運転、法案関連の資料整理などを担当した」と証言している。ハンナラ党の関係者は「この人物は秘書の中では最も下の立場となる9級で、主に運転手の仕事をしていた。法案や政策関連の問題に関与する立場ではない」と述べた。
K氏とその2人の部下は数年前から親しい関係にあったという。K氏は昨年まで晋州市内でネットカフェを経営し、3月には大邱でホームページの制作などを請け負うIT企業を立ち上げた。実行犯の2人の部下は、この時からK氏の下で働き始めた。
3人は今年9月に大邱の会社を廃業し、ソウル市江南区に家を借りて共同生活を始めた。3人は過去にも住民登録証の偽造や違法携帯電話の販売に手を染め、最近は賭博サイトを開設するためフィリピンに同行することもあった。3人がDDoS攻撃を簡単に実行できたのも、賭博サイトの開設を準備していたからというのが警察の見方だ。違法賭博サイトはいずれもライバルを攻撃するため、DDoS攻撃用のプログラムを所持しているという。
警察によると、今回の問題が起こる前からK氏は秘書に会う度に「DDos攻撃で他のサイトをまひさせることができる」と話していたため、秘書は投票日前日にK氏に選管委ホームページへの攻撃を持ち掛けたという。警察は「K氏に金を払ってDDoS攻撃を行ったかどうかは、口座の追跡などの調査を行って確認しなければならない」とコメントした。