カブール（ＣＮＮ） アフガニスタン北部クンドゥズ州の医療当局者は３日までに、同州内で銃で武装した複数の男が求婚を断った１８歳女性の家を襲い、家族に酸性の液体を浴びせる事件が起きたと報告した。
当局は襲った男たちの行方を追っている。
被害を受けたのは求婚を退けた１８歳の女性、２人の姉妹と両親の計５人。先月２８日にいずれも病院へ搬送され手当てを受けたが、１８歳女性は集中治療を受けており、父親は入院が続いている。襲撃犯は、液体を振りかける前、父親を殴打したという。
クンドゥズ州の女性問題行政当局者によると、女性は１カ月前、結婚の申し込みを受けたが、家族はこれを断り、親戚と婚約させていたという。
同州では武装組織の構成員らが暴力で酸性の液体を用いる事犯が増えている。アフガン南部カンダハル州では３年前、反政府武装勢力の構成員がオートバイに乗りながら少なくとも１５人の女子生徒に酸性の液体を振りかける事件が起きた。
アフガン政府に抵抗する武装勢力タリバーンは厳格なイスラム教統治を目指し、女性の就学などに反対している。