23キューブの攻略法
キューブ王 海永
23キューブとは以下のもの。
[観察,名称]
立方体に色が付いている。各面の色が違う。上半分、右半分、手前の半分などを90度や180度回転できる。そういう操作を繰り返せば、色がばらばらになってくる。
パズルの目標は、立方体の各面を同じ色にそろえるもの。
個別の面に名称を与える。
South,East,North,West,Top,Bottom or S,E N,W,T,B
個別の面を90度右回転する操作を、面の名前と同じ名前で呼ぶ。
S,E,N,W,T,B
SをしてEをすることをSEと書く。Sの逆(90度左回転)をS^と書く。
[基本の操作]
いくつかの操作を順に適用していった場合の動きをみてみる。まず、S,S^,E^,Eを順に適用した場合。当然ながらSS^で元に戻り、その後のE^Eでも元に戻る。
S,E^,S^,Eを順に適用していくと、最終状態は初期状態とは異なる。SとS^の間にE^が割り込み、S^で元に戻るべき小立方体をE^が別の場所に移動してしまったので、最終状態が初期状態と異なったものである。
このSE^S^EをYと呼ぶ(島内先生)。動く部分が丁度Yの字になるからである。動きをよく観察し、暗記する必要がある。同様なものにZがある。この動きも暗記要。共に互換2つ。
Yを2回適用すれば、当然ながらY2回分の動きになる。Zについても同様。共に、スピン4つ。ある小立方体が別の位置に移動することはない。同じ場所でのスピン。
Yを3回適用すれば、Yと似た動きになる。しかし、Yよりは格段にすっきりした動きである。Y3,Z3の動きは暗記要。なおY3の動きを眺めれば、Y6で元に戻ることが分かろう。
[1点干渉]
YとWの動きを観察する。両方の操作で動く位置が1つある。小4面体WSTである。2つの操作(A,B)で共に動く位置が1つであるような2つの操作を互いに1点干渉と呼ぶ。この2つで交換子(ABA^B^)の操作をする。すると長さ3の巡回置換の動きになる。今の場合、YとWが1点干渉で、交換子YWY^W^で長さ3の巡回置換となる。具体的な動きは右図。この動きも暗記要。
次に、Y2とWの動きを観察する。交換子Y2WY^2W^で2つの小立方体がスピンする点を納得できよう(右)。この動きも暗記要。
[攻略法]
(1) まず下の面(B面)の色を揃える。
実際には上の面で揃えて(左)上下反転して下の面にする。少なくとも3つは揃える。
(2) 3つしかそろってなければ、残りの小立方体をTで上の手前に持ってきて(中)
それからY。スピンがあれば、さらにY2。まだスピンがあればさらにY2(右)。
(3) 以降、B面は動かさないでT面を整える。T面には白色を含んだ小立方体が4つある。
白色が全て上を向いていると仮定して、WNT位置に相応しい小立方体をTで置く。
このとき、残りの全てが揃っていれば好都合(左)。1つの互換が必要な状況(中、右)で
あれば、Tを適用。Tは長さ4の巡回置換で奇置換である点に注意。
(4) 次に、T面の個別小立方体を相応しい位置にもっていく。
長さ3の巡回置換であるYWY^W^を1回か2回適用すればいい。
(5) 最後に個別小立方体の色合わせ。Y2WY^2W^を何回か適用すればいい。
以上で終わり。