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この界隈の川漁師の大御所、漁協の最強理事、そして私とは犬猿の仲である松谷氏から朝一に電話が入った。 聞けば「刺し網がルアーで破られたので見に来い」と 川向こうに住む松谷氏の仕事場へ大急ぎで行くと刺し網がズタズタに破られていた。夜中にルアーをキャストしていて引っ掛けたようだ。そして回収しようと無理に引っ張り網を破ったと考えられる。 いつもはお互い怒鳴り合いになってしまうのだが、こんな光景を目の当たりにしてしまうと返す言葉が出ない。(引っ掛かっていたルアーがウチのルアーでは無かったのがまだしもの救いだった) 「カニかご」も引っ掛けられて陸地へいくつもズリ上げられているという。もっと、驚いたの天池橋下にある墓地の共同水道でウェーダーや道具を洗っている大馬鹿ルアーマンが居るという話だった。ましてや注意したら暴力を振るわれたと言う。 「警察に通報せーや」と言うと当然通報したが逃げ足が速く解からないと、乗っていた車のナンバーは控えてあるが警察は動かないと言う。 ルアーマンにそんな馬鹿者が居るとは思っていなかったが、思っていたのと聞くのとでは大違い。正直、自分もルアーマンの一員として恥ずかしい。 「解かった、組合で規則を作ってみてはどうだろうか」 「それなら、ワシらの漁場を見てくれ」 という事で彼らの舟に乗せてもらい、漁場の説明を受けた。 刺し網を仕掛ける、手前が私と犬猿の仲だった?松谷氏 松谷氏は「九頭竜川」の特別天然記念物「アラレガコ」を獲る資格を持つ地元の有名漁師だ、この刺し網は何とスズキ(彼らはススキと言う)を獲るんだと、私も知らなかった。 そして「モクズガニ」を獲るためのカニかご 浮き代わりのペットボトルにルアーを引っ掛ける 漁獲高が近年シーバスマンが増え出してから激減したという話は私としては重く受け止めざるを得なかった、彼らは専業漁師で生活がかかっている。 そして、彼らにすべてを話した、この辺りに数年前からシーバス釣り師が増え出した全責任は私にあると、私が撒いた種が今このように多大な迷惑をかけてしまっている事を。 そしたら、彼らは口を揃えて何て言ったと思う? 「ススキ釣りはやってもらえばいい、ただ、ワシら川漁師の島は荒さんといてくれんか」と。 明日は五松橋下で「サクラマスの稚魚」の放流事業が開催され、組合長をはじめ各理事、県水産課など関係者全員が集まるとの事なのでシーバス釣りに関する説明をしに行く事となった。 私としてもまだ面識が無く、シーバス釣りには批判的な理事は沢山居るらしく私の説明で納得してもらえるかどうかは不安だが、ここへ来て最強理事たる松谷氏が味方に付いてくれるので心強い。 私が考えているのは、シーバスにおいての雑魚券購入の義務化、禁止区域の策定などを提案し、何としても全面禁止措置だけは避けたいと考えている。 シーバスに関しては「中角橋」より上流を全面禁止にしたいというのが現時点における組合の考えのようで来シーズン以降に県水産課と協議の上、規則に盛り込みたいという動きがあると聞いている。 私一人の力で動かせるのかどうかは微妙ではあるが何とかこの難局を乗り切りたいと考えている。 結果報告は明日。 天池橋の下は彼らの漁場なので近寄らないでもらいたい。 H.TAGYO/BURNS ltd. by halt0223 | 2011-10-20 19:58
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