2011年10月30日(日)
北海道大学 森谷武男博士 次のM9クラス巨大地震は12月〜2012年1月
(画像は3・11発生前およびその後の地震エコー観測グラフ)※クリックで拡大できます
3・11東日本大震災を受けて、その後全国の大学や研究機関で、従来と違う「新しい地震予知の方法」が模索されています。
ご紹介したい研究がいくつかあるのですが、今日は、その中の1つ、北海道大学地震火山研究観測センター森谷武男博士の研究について書かせて頂きます。
まずは、6月のニュースからです。
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(引用開始)
●北海道大学・森谷博士 3/11前後に「VHF電磁波・地震エコー」を観測
北大の地震火山研究観測センターの森谷武男博士も地震発生前に、普段受信できないサービスエリア外のFM電波が強くなる「地震エコー」と呼ばれる現象を北海道で観測。
2010年6月末から3月11日の地震発生までほぼ毎日続き、地震発生直後も再び確認された。
(引用終わり)
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画像を見るとおわかりのように、3・11発生の約9ヶ月半前から「VHF電磁波・地震エコー」の数値が突如600を超え、ピーク時は1400を超えて完全に振り切れています。
その後収束に向かい、1回のリバウンドを経て数値が0の静穏期になった矢先に本震(「東日本大震災」)が発生しています。
3・11発生後、地震エコーの数値は再び大きなピークを形成し、次第に収束に向かっていることが読み取れます。
今回の「新たな地震エコー」の始まりは3月ですから、前回と同じ9ヶ月半を適用しますと、森谷博士の指摘通り12月末〜来年1月頃収束し、発生に至る可能性が疑われます。(データの山が大きく長大ですから、もっと先になってもおかしくないようにも見えます。)
これについても、最新の記事がありますので、ご覧ください。
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(引用開始)
●北海道大学がM9クラスの『第二次東日本大震災』が近々に来ると警告
1000年に一度と言われた「東日本大震災」ですが次の地震が到来するのが1000年どころか、もうすぐだと言う研究結果を北海道大学 地震火山研究観測センターが発表し話題となっております。
その根拠としては、特殊な地震エコーと呼ばれる周波をキャッチし分析した結果、東日本大震災と同じ現象が起きていると言うのです。しかも時期としては今年中にもう一回来る恐れがあると言う。
北海道大学 地震火山研究観測センターの記事を要約すると
・東北地方太平洋沖地震の前に89.9MHzの地震エコーが観測された。
・現在、前回と良く似た経過をたどっており、もしもこのまま3月11日の地震の前と同じ経過をたどるとすれば,再びM9クラスの地震が発生すると推定される。
・震央は宮城県南部沖から茨城県沖の日本海溝南部付近。
・発生は12月から2012年01月。
(引用終わり)
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私は、震源については「地震の目理論」(琉球大学・木村政昭名誉教授が提唱)の立場を取りますので、震源は「千葉県沖」を中心とした関東地方と見ています。(ここにはすでに「巨大地震の目」が形成されています。)
その場合は、江戸時代に起きた「延宝津波地震」や「元禄地震」の再来となるものと考えます。両者とも巨大津波を伴いましたので、地震だけでなく、津波への警戒が必要です。
3・11東日本大地震の人的被害のほとんどが「津波」であったことを考えますと、日頃の防災意識が生死を分けることは言うまでもありません。
過去、科学の予測する地震の多くは、結果としてはずれています。
ですから、あまり起きてもいないことで取り越し苦労をしてはいけませんが、「万一」の際のシミュレーションや準備だけはしておきたいものです。
最後に、森谷博士の最新研究とホームページをリンクしておきますので、興味のある方はご覧ください。
●再びマグニチュード9の地震が発生する確率が高くなってきました
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/M9.htm
●森谷武男ホームぺージ
http://nanako.sci.hokudai.ac.jp/~moriya/index.htm