先日から注目している原発事故と釣り好きの若者の白血病死を関連付けるデマについて。
いまだに早川由紀夫氏は急性白血病で亡くなられた方について「原発事故との関連性を匂わせる文章」を修正しようとしない。
それどころか「故人は原発事故の後30キロ圏内に入っておらず、釣り上げた魚を食べてもいない」という同行者と彼の追悼記事作成者および雑誌編集長の「明瞭簡潔な証言」について、「故人が魚を食べて居なかった事を証明していない」として「食べなかったかもしれない」という言葉を用いて誤魔化している。
また万が一にも多少放射性物質を取り込んだ魚を食べたからといって、僅か数ヶ月で白血病の発症に関連する事は医学的に「これまでの知見からありえないと考えられる」事実を無視している。
科学では「百パーセント無い」と言い切れないので「何万分の1でも無いとは言い切れない」と云う事を悪用していると自分には思える。
(参照)
・福島第一原発放射能と関連が疑われる事例(早川由紀夫の火山ブログ)
・檜原湖ルアーと白血病死(Togetter)
・きっこ、東海アマ、早川由紀夫の鼎談(Togetter)
・11月29日の早川由紀夫周り(Togetter)
・第四幕、証言収集。
この件については既に秒刊サンデーおよびITメディアが記事としている事は自分も記したが、とうとう「マスメディアの一角である産経新聞」が記事として取り上げる事態となった。
上記記事の中から非常に重要だと思われる点をて引用しておく。
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【以下上記記事3/3より】
「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」
2011.12.2 22:16 小野田雄一記者署名記事(3/3ページ)
専門家も、現時点で白血病などを発症した事例は、被曝とは無関係と指摘する。
北海道がんセンター(札幌市)の西尾正道院長は「被曝によるがんや白血病は通常、数年以上潜伏する。この時期に(原発事故での)被曝が原因で発症する確率はゼロと言い切れる」と断言する。
西尾院長によると、被曝で細胞が傷ついてがん細胞が生じても、がん細胞が増えるには何十回もの細胞分裂が必要で、期間は年単位になるという。その上で西尾院長は「誤った情報を国民が安易に信じたり広めたりしないために、国はもっと正確で丁寧な情報発信をすべきだ」と話した。
危機管理コンサルティング会社「クライシスインテリジェンス」(東京)の浅利真社長は「政府の震災後の情報発信は不十分。『被曝と因果関係がない』というなら、明確な根拠を示すべきだ。今のままでは国民は疑心暗鬼に陥る」と指摘した。
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★因みに早川由紀夫氏は上記産経記事について以下のようにツイートしている。
(https://twitter.com/#!/HayakawaYukio/status/142740579409854464)
HayakawaYukio 早川由紀夫
デマなのか、ふ~ん。どんな確証があるのだろうか。聞いてみたい。「「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」 - MSN産経ニュース http://t.co/HeGlAZLj posted at 08:03:00
【以下上記産経MSN記事魚拓と秒間サンデー、ITメディア記事】
・「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」2011.12.2 22:16 (1/3ページ)
・「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」2011.12.2 22:16 (2/3ページ)
・「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」2011.12.2 22:16 (3/3ページ)
・また原発デマ。福島県の魚を食べた男性が急性リンパで亡くなるというデマ拡散;秒刊サンデー
・ある若者の死が“原発事故の犠牲者”としてネットで広がり、否定されるまで;ITメディア
【記事紹介終了】
産経新聞に限らないが、このデマの拡散に「早野由紀夫」という「地質学者」が専門外の放射線について誤りを広めいまだに訂正していない事については触れていない。
「明らかに間違いと思われる情報を発信している」という事実をそのまま記事にすればいいと思うのだが、恐らく「原発放射線のリスク評価をする事が出来ない人々」の「抗議」(自分から見ればそれは明らかな誤りだが)を恐れて文章に入れていないのであろう。
もう「骨のあるメディア」は日本に存在しないのだろうか?
この様な状態の中で、雑誌記事作成者の2011/11/29付けブログ記事「青春を竿に賭けて~外伝~」を読んで、いささかなりと心が慰められた。故人は本当に釣り仲間に愛されていたのだなと。
以下に上記「追悼記事作成者」による早川由紀夫氏についての文章を此方にも紹介させて頂き、この文章を〆よう。
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【以下「2011/11/29 気になるブログ」の全文掲載】
2011/11/29
気になるブログ 近況報告(神奈川)
2chで騒がれている程度であれば笑って見過ごせるけれど、
笑っては見過ごせない場所に、気になる表現を発見したので記載します。
早川由紀夫氏(群馬大学教育学部教授)のブログです。
http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-entry-446.html
記載内容に関しまして、阿部洋人はスモールマウスバスは食べていません。
「かもしれない」ではなく、
ハッキリ、「スモールマウスバスは食べていない」のです。
(自分は、同行者に直接確認しています)。
含みを持たせてまで、書き添える内容でしょうか?
また、学歴などの個人情報を、あえて載せる必要はあるのでしょうか?
遅い時間ではあるけれど、
気づいた時点で氏のツイッターに指摘しました。
しかし返答は頂けなかったので、
今夜中にもまた新たな誤解が生まれかねないと思い、
自分のブログに書いておきます。
(氏のツイッター)
http://twitter.com/#!/HayakawaYukio
時事をどう解釈し、表現しようと、法律の範囲内であれば自由だと思いますが、
ブログに含まれる情報の、誤解を招きかねない部分は指摘させてもらいます。
その上で、
早川氏のブログを読み、ある者は怒り、ある者は悲しんでいるという現状を伝え、
心ある対応と、表現を吟味してくださることを望みます。
<12月1日追記>
今朝、ツイッター上で返答がありましたが、残念なものでした。
自分の言いたいことは、言い尽くしました。
先方の対応いかんでこの記事を削除する予定でしたが、
勝手な解釈をされたくないので、この記事は残します。
魚の記事を楽しみにしてくださる方々には申し訳ございません。
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【関連拙文】
・追記11/29|絶望した。早川由紀夫氏に。【「無関係だと言い切るのも難しい」という言い逃れ】
・デマ拡散をしているのは「馬鹿者」と判断して宜しい【原発事故と白血病】
・Togetterまとめコメントより【早川由紀夫氏】
・過ちを認めない早川由紀夫氏とITメディアの記事【原発事故と白血病】