高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を求める「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」(原発に反対する福井県民会議など主催)が3日、もんじゅを望む同市の海岸であった。もんじゅのあり方を見直すべきだとの声が政権内からも出始めたなか、全国から約1300人(主催者発表)が集まった。
集会は1995年12月8日に起きたナトリウム漏れ事故の翌年から事故日前後に毎年開催。「くり返すな!フクシマの破局」などと書かれた横断幕やのぼりが並んだ。地元を代表し、敦賀地区平和センターの松永寛治事務局長が「福島(第一原発)の事故後、敦賀市民の意識も変わってきている。今日ほどもんじゅに対する不安、不満が高まったことはない」と訴えた。
参加者は、もんじゅの敷地ゲートまでデモ行進し、日本原子力研究開発機構職員に抗議文を手渡した。