最終更新: 2011/12/03 19:22

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秋の好天で高値が続いた野菜がお買い得 一方で鍋は売れ行きが鈍いという現象も

高値が続いた野菜に今、さまざまな異変が起きている。
都内スーパーの客は、「安くなっていると思う。うれしいですね」と話した。
連日続いた秋の好天で、思わぬ事態が起きている。
たくさんの野菜が並んでいる東京・大田区の「新鮮市場 レ・アルかきぬま」では、10月は1玉 = 300円だったキャベツが、30日は150円と半額になっている。
さらに、ほかの野菜も安くなっている中で、10月は、1玉 = 900円だった白菜が、30日は200円と4分の1以下になっている。
しかもこの白菜は、持ってみると重たく、みずみずしかった。
台風や豪雨の影響で記録的な高値が続いていた野菜が年の瀬を迎える今、一気にお買い得になっている。
客は、「最近(価格が)下がってきていますね。うれしいですね、家計に」と話した。
最近の好天で野菜の育ちがよく、店内には大きく育った野菜が、激安価格でずらりと並んでいた。
青果店の店長は、「今は最高にいい品物が、最高に安いんです。うちの業界は、安い時は品物がいい。高い時は悪くて高い」と話した。
この好天は、30日も続いた。
30日の福岡市の最高気温は22.3度と、例年より7度も高かった。
いよいよ12月だというのに、依然暖かい列島各地。
そして、この好天で、意外な影響も出ている。
モヤシやキャベツが山盛りになっている東京・港区の「韓風肉料理 イマサラ」の鍋。
絶好の鍋シーズンと思いきや、この店では、例年より1〜2割ほど、予約が少ない状況が続いているという。
「韓風肉料理 イマサラ」の今野政一さんは、「暖かい日が続いたので、(例年より)鍋の需要が少なくなった。冬は冬らしくなってくれれば」と話した。
さらに野菜売り場の人も、「売れ行きはあまりよくないですよ。鍋はことし暖かいから、意外に皆さん、まだやらないんですよ」と話した。
この陽気があだとなり、鍋物野菜を中心に売れ行きが鈍いという現象が起きている。
そこで白菜の一大産地、茨城・八千代町を訪ねると、畑一面には大きく育った白菜があった。
白菜農家は「ことしは、こんな(大きくて重い)のばっかり」と話した。
ところが、育ちすぎて規格外の大きさとなってしまい、出荷できないという状況になっている。
白菜農家は「箱に入らないのは、もう規格外だから、廃棄するとか」と話した。
実は2010年、天候不順で生育不良となり、中身がスカスカだった白菜。
2011年は、大きさだけではなく、質も抜群だという。
できはいいのに売れないという皮肉な現象に、白菜農家は「出荷しても、規格外だから安い。農家の人は、頭を抱えていますよ」と話した。
そして、近くの直売所では、驚きの光景が見られる。
直売所の店内には、たくさんの野菜が並んでいるが、店の中に野菜が置ききれなくなったため、急きょ店の外に特設の売り場を設置している。
出荷できない農家が直接持ち寄った野菜が、店内には収まりきらず、店の外にまで並んでいる。
客は「この大きさで、この値段。使い勝手はいっぱいありますよね」と話した。
しかし、この野菜も売れ残れば廃棄処分になる。
「道の駅 しもつま」の販売担当者は、「少し異常になっていますね。本当に新鮮でおいしい野菜なので、なるべく売り切れるように店内・店外で販売しています」と話した。
12月1日から師走。
30日夜からぐっと冷え込み、列島は一気に真冬の寒さとなる。
野菜たっぷりの鍋がおいしい季節が、ようやくやってくる。

(11/30 18:52)


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