岩手のニュース
仮設の防寒対策状況自ら確認 達増知事が釜石で宿泊
 | 宿泊した仮設住宅で二重窓の設置状況を点検する達増知事=1日、釜石市 |
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岩手県の達増拓也知事は、防寒対策を確認するため釜石市平田の仮設住宅に1日夜に宿泊し、報道陣に2日、「基本的な設備は整っているのではないか」との認識を示した。
知事が宿泊したのは、平田第5仮設団地の3Kタイプ(約40平方メートル)。1日午後6時すぎ、秘書2人と暖房で温められた部屋に入ると「自宅に帰ったようなほっとした気分」とリラックスした様子を見せ、エプロン姿で湯豆腐などを調理した。 ガスの火力や湯の加減、二重窓の設置状況を確認し、室内の設備も点検。午後10時に就寝し、2日は午前6時半ごろに目覚めたという。 達増知事は「暖房を切ると寒かった。仮設住宅には3万人を超える県民が生活しており、被災者と心を通わせていきたい」と語った。 同団地の自治会長阿部富雄さん(63)は「われわれの生活ぶりを知ってもらえた」と話した。無職女性(57)は「1泊では不十分。寒くても暖房を控える被災者もいる。部屋の仕切りも甘く、すき間がある」と不満を漏らした。 釜石の2日朝の最低気温は氷点下2.2度と、今季一番の冷え込みだった。
2011年12月03日土曜日
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