汚泥焼却灰の処理方針まとまる
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汚泥焼却灰の処理方針まとまる

12月3日 4時32分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

放射性物質が検出され処理が滞っている下水処理施設の汚泥の焼却灰について、環境省は、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレルを超え10万ベクレル以下のものは、雨水の浸入などを防ぐ措置を取ればセメントで固めなくても埋め立てができるなどとする方針をまとめました。

これは、2日開かれた専門家による検討会で環境省が示したものです。原発事故の影響で東日本を中心とした各地の下水処理施設では、汚泥やその焼却灰から放射性物質が相次いで検出され、政府はことし6月、放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8000ベクレル以下のものは、埋め立てができるとする方針を示しています。今回示したのは、濃度が8000ベクレルを超え10万ベクレル以下の汚泥の焼却灰の処理方法で、灰の上下に土の層を設けて雨水の侵入などを防ぐとともに、灰をこん包して汚泥の飛散を防ぐ対策をすれば、埋め立てができるとしています。同時に、一般ゴミの焼却灰に比べてセシウムが水に溶け出しにくいとして、セメントで固める必要はないとしています。環境省は、汚泥の焼却灰の処理方針を示したことで、各自治体の処理が進むことを期待していますが、8000ベクレルを超える汚泥そのものについては、明確な処理方法を示せておらず、引き続き検討することにしています。