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【グラニュース】


グラ、柏に3分間プレッシャー

2011年12月3日 紙面から

 J1連覇を狙う名古屋グランパスが最後の最後までプレッシャーをかけて、逆転Vの朗報を待つ。12月3日の新潟戦(東北電ス)に備えて、グランパスは2日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで約1時間の調整。最善の準備に自信を見せたストイコビッチ監督(46)は、3分遅れて試合開始する首位・柏より先に勝ち点「3」をつかみ、ギリギリまで追い詰めて“何かが起きる状況”をつくりだす。

 ベストを尽くす。ストイコビッチ監督にとっては、それで十分だ。「今、5連勝か。それなら6連勝といこう」。ベストメンバーがそろえば無敵。力を出し切った時の結果を信じて疑わない。“最後の一日”の前日もいつもと同じ練習風景。ゲームで心と体をほぐし、フィットネスメニューで体を刺激して完了だ。

 「エネルギー、イエス、メンタリティー、イエス。すべてOKだ」

 逆転優勝につなげるためには勝つしかないという覚悟は、さらに鮮明になった。Jリーグの最終節は全試合同時刻開始だが、テレビ局の事情で、首位の柏の試合だけ3分遅れでスタートする予定。勝ち点1差で追うグランパスは先に試合が終わる以上、柏−浦和の経過を見ながら、新潟戦の終盤をコントロールする方法は難しくなった。「グランパス、リード」の情報を発信し続け、追い詰めていくしかない。

 過去のデータは蹴飛ばした。リーグ戦では東北電ス6連敗中だが、「スタジアムはプレーしない。選手が責任を持ってプレーする」とストイコビッチ監督。3月5日の開幕から1週間もたたない11日に東日本大震災が起きた。日程が大幅にずれた難しい年、王者に恥じない戦いを続けた。昨年に続いて2シーズン、1度も連敗しなかった。

 「今年の仕事には満足している。たった5敗しかしていない。普通ならチャンピオンになれるだろう」

 8月からシェイプアップに取り組んだストイコビッチ監督は「83キロ。2キロ落としたんだ」と親指を立ててニッコリ。シーズン終了までに80キロの目標は達成できなくても「やることはやった」という気持ちは、最終戦を迎える心境と同じかもしれない。「we can do it」。我々にはできる。できる限りのことをやる。6連勝フィニッシュから、意外なストーリーが始まれば最高だ。(木本邦彦)

 

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