文書番号: 314825 - 最終更新日: 2003年2月3日 - リビジョン: 1.0 ブラック ホール ルーターの問題をトラブルシュートする方法 Windows 2000 については、次の資料を参照してください。159211
(http://support.microsoft.com/kb/159211/JA/
)
重要 : この資料には、レジストリの編集に関する情報が含まれています。レジストリを編集する前に、問題が発生した場合に備えて、レジストリの復元方法を理解しておいてください。レジストリのバックアップ、復元、および編集方法の詳細については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。 256986
(http://support.microsoft.com/kb/256986/EN-US/
)
Description of the Microsoft Windows Registry 256986
(http://support.microsoft.com/kb/256986/JA/
)
Microsoft Windows レジストリの説明
目次概要
この資料では、"ブラック ホール" ルーターという用語を定義し、ブラック ホール ルーターを検出する方法について説明します。また、ブラック ホール ルーターにより発生する可能性のあるデータ損失を回避する方法を 3 つ提案します。
詳細
TCP/IP ベースの WAN (ワイド エリア ネットワーク) では、ネットワークの中間にあるセグメントの最大パケット サイズが両端の通信ホストの最大パケット サイズより小さく、ルーターがこの状況に対する適切な ICMP (Internet Control Message Protocol) 応答を送信できない場合、複数のルートを経由した通信が失敗する場合があります。このようなルーターは "ブラック ホール" ルーターとして知られています。
Microsoft Windows の TCP/IP プロトコルと共にインストールされる標準ユーティリティの Ping を使用して、ブラック ホール ルーターを検出することができます。また、ブラック ホール ルーターの問題を修正または回避すために、3 つの方法のいずれかを使用できます。 ネットワーク ルーターが次の通信ネットワーク セグメントの最大転送ユニット (MTU) を超えるパケットを受信し、そのパケットの IP 層に断片化を禁じる "don't fragment" ビットのフラグが設定されている場合、そのルーターは ICMP "destination unreachable" メッセージを送信ホストに返送することを期待されています。 ルーターがこのメッセージを返送しない場合、パケットが破棄される可能性があり、その結果さまざまなエラーが発生します。どのようなエラーが発生するかは、失敗したリンクを経由して通信しているプログラムによって異なります (これらのエラーはプログラムがローカル サブネット上のコンピュータに接続している場合には発生しません)。この現象は断続的に発生しているように見えますが、詳しく調べると、現象が再現可能であることがわかります。 たとえば、リモート ホストから大容量ファイルを送信してクライアントに読み込ませることにより、現象が再現します。 ブラック ホール ルーターを検出するPing ユーティリティを使用してブラック ホール ルーターを検出することができます。そのためには、ping コマンドを入力するときに、-f および -l パラメータを設定します。
ping コンピュータ名または IP アドレス -f -l 1472
すべてのローカル IP アドレスで、次のような結果が予想されます。
314496
(http://support.microsoft.com/kb/314496/EN-US/
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Default MTU Size for Different Network Topology 314496
(http://support.microsoft.com/kb/314496/JA/
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各種ネットワーク トポロジの既定の MTU サイズ
ブラック ホール ルーターの問題を修正または回避する警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。ブラック ホール ルーターの問題を修正または回避するには、次の 3 つの方法があります。 方法 1WAN 接続経由で通信している Windows ベースのホストで PMTU ブラック ホール検出を有効にします。次の手順を実行します。
方法 2中間のルーターが ICMP タイプ 3 コード 4 ("destination unreachable, don't fragment (DF) bit sent and fragmentation required") のメッセージを送信するように構成します。これには、ルーターのソフトウェアまたはファームウェアの更新、ルーターの再構成、またはルーターの交換が必要になる可能性があります。方法 3ホスト インターフェイスの MTU を、ブラック ホール ルーターが処理できる最大サイズに設定し、最大サイズのパケットがその接続を経由して送信されることを保証します。ただし、ローカルのトラフィックや問題のない中継接続のトラフィックにも、必要なサイズより小さなパケットが使用されます。この回避方法では、ホストで使用する可能性のあるすべてリンクの MTU および状態を確認済みであることが前提となります。サポートされている最大 MTU サイズの確認後、MTU を手動で設定します。次の手順を実行します。
MTU 設定の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。 314053
(http://support.microsoft.com/kb/314053/EN-US/
)
TCP/IP and NBT Configuration Parameters for Windows XP 314053
(http://support.microsoft.com/kb/314053/JA/
)
Windows XP での TCP/IP と NBT の構成パラメータ
詳細については、次の Internic Web サイトで Internet RFC 1191 および RFC 1435 を参照してください。 http://www.internic.net/
(http://www.internic.net/)
関連情報
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