戦時下の聖教拝読ならびに引用の心得
1.下の中の「勅命」「教勅」は、引用の際は「恩命」若くは「教命」となし、「恩命」「教命」若しくは「おほせ」と拝読すること
-
『本典』行巻「是以帰命者本願招喚之勅命也」
-
『本典』信巻「招喚諸有群生之勅命」
-
『文類聚鈔』「奉持如来教勅」
-
『文類聚鈔』「超捷易往之教勅」
-
『文類聚鈔』「招喚諸有衆生之教勅」
2.下の引用若くは拝読せざること。
-
『本典』化巻の「菩薩戒経言、出家人法不向国王礼拝、不向父母礼拝、六親不務、鬼神不礼巳上」
3.下の中「号後鳥羽院」「号土御門院」及「号佐渡院」の「号」は「号したてまつる」と拝読すること。
-
『本典』流通分
-
『御伝鈔』下巻一段
4.下の二文は空白とし引用若くは拝読せざること。
-
『本典』流通分の「主上臣下背法違義成忿結怨」
-
『御伝鈔』下巻一段の「主上臣下法にそむき義に違し、いかりをなしあたをむすふ」
5.下の二文は引用若くは拝読せざること。
-
『本典』流通分の「不考罪科猥」
-
『御伝紗』下巻一段の「罪科をかんかへす、みたりかはしく」
6.下の中「今上」は「今上天皇」と拝読すること。
-
『本典』流通分
-
『御伝砂』下巻一段
7.下の中の「真影」は「影像」若くは「みすがた」と拝読すること。
-
『本典』流通分
-
『御伝砂』上巻五段・下巻第七段
-
『報恩講私記』
-
『御文章』第三帖
8.下の三段は拝読せざること。
-
『御伝鈔』上巻第三段(六角夢想段)
-
下巻第四段(箱根霊告段)
-
下巻第五段(熊野霊告段)
9.下は空白とし、引用拝読せざること。
-
『御伝砂』上巻四段「聖徳太子、親鸞上人を礼し奉て曰」
10.下の「陛下叡感をくだしたまひ」と拝読すること。
-
『御伝砂』下巻一段「陛下叡感をくだし」
11.下三首の和讃は一般に拝読せざること。
11−1.『高僧和讃』二首
-
「源空勢至と示現しあるひは弥陀と顕現す、上皇群臣尊敬し京夷庶民欽仰す」
-
「承久の太上法皇は本師源空を帰敬しき、釈門儒林みなともにひとしく真宗に悟入せり」
11−2.『正像末和讃』一首
-
「救世観音大菩薩聖徳皇と示現して、多々のごとくにすてずして阿摩のごとくにおはします」
12.
今後聖教若くは祝辞弔詞の朗読、又は説教講演会等に於て、皇室に関する辞句に接する場合は、特に威儀を正しくし一礼して敬意を表すべきこと。
(昭和15年(1940)4月5日)
同朋(基幹)運動 トップに戻る
に戻る