事件「被曝発病」デマがネットで拡散  「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」+(3/3ページ)(2011.12.2 22:16

  • [PR]

事件

  • メッセ
  • 印刷

「被曝発病」デマがネットで拡散  「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」

2011.12.2 22:16 (3/3ページ)ネット社会
ネット上の情報拡散カラー

ネット上の情報拡散カラー

 ▼「国は情報発信を」

 専門家も、現時点で白血病などを発症した事例は、被曝とは無関係と指摘する。

 北海道がんセンター(札幌市)の西尾正道院長は「被曝によるがんや白血病は通常、数年以上潜伏する。この時期に(原発事故での)被曝が原因で発症する確率はゼロと言い切れる」と断言する。

 西尾院長によると、被曝で細胞が傷ついてがん細胞が生じても、がん細胞が増えるには何十回もの細胞分裂が必要で、期間は年単位になるという。その上で西尾院長は「誤った情報を国民が安易に信じたり広めたりしないために、国はもっと正確で丁寧な情報発信をすべきだ」と話した。

 危機管理コンサルティング会社「クライシスインテリジェンス」(東京)の浅利真社長は「政府の震災後の情報発信は不十分。『被曝と因果関係がない』というなら、明確な根拠を示すべきだ。今のままでは国民は疑心暗鬼に陥る」と指摘した。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2011 The Sankei Shimbun & Sankei Digital