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事件
「被曝発病」デマがネットで拡散 「原発周辺で釣った魚食べ死亡」 「福島にいたから急性白血病に」
同誌の中村憲一郎編集長は「阿部さんが福島県内で野宿していた事実はなく、魚を食べていたわけでもない。誤った情報を基に、『自業自得』などと批判されたりしている。ご遺族の気持ちを考えるとやり切れない」と話す。
▼医師会「事実ない」
同様の事例は他にもある。日本レスリング協会は1日、フリースタイル74キロ級で日本選手権5連覇中の長島和幸選手(30)=クリナップ=が急性白血病と診断されたと発表した。協会が寄せ書きや千羽鶴の送り先として、同社レスリング部監督が勤務する福島県いわき市の事業所を記載したところ、ネット上では「発症は福島にいたため」との書き込みが相次いだ。同社によると、長島選手は母校の早稲田大学を練習拠点にしており、原発事故後も大半は東京で暮らしていたという。
さらに、ネット上では「日本医師会が日本で白血病患者が急増していることを報告する」という書き込みも広がったため、医師会は先月29日、「そうした事実はなく、データもない。事実関係に誤りが多く、信(しん)憑(ぴょう)性を疑わざるを得ない」とする文章を公表。根拠の乏しい情報が安易に広がる現状に懸念を示した。
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