福島市渡利地区の玄米からも規制値超セシウム
2011年12月2日(金)21時47分配信 読売新聞
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福島市大波地区や福島県伊達市で収穫された玄米から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが見つかった問題で、同県は2日、福島市渡利地区の稲作農家3戸が収穫した玄米からも、規制値を超えるセシウムが検出されたと発表した。
県によると、渡利地区の47戸の稲作農家のうち、今回、25戸を調査。その結果、3戸が生産した3袋(90キロ・グラム)の玄米から、1キロ・グラムあたりそれぞれ510ベクレル、550ベクレル、590ベクレルのセシウムが検出された。農家3戸が生産した65袋分(約2トン)はいずれも自宅で保管されており、市場に流通していない。
渡利地区は大波地区に隣接しており、放射線量が高いとして政府が一時、住民の避難を支援する「特定避難勧奨地点」の指定を検討した経緯がある。今回の農家の水田は、周囲を山林に囲まれているなど、大波地区の水田と地形的に似ているという。