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【放送芸能】

「昭和のヤンキー」に変身 テレ朝「仮面ライダーフォーゼ」主演 福士蒼汰

 リーゼント風の髪、上着は短ラン、下はボンタン。ちょっと強引で暑苦しい性格。平成仮面ライダー十三作目となる「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日、日曜午前8時)で福士蒼汰が演じる如月弦太朗(仮面ライダーフォーゼ)は「学園の生徒全員と友達になる」と公言する、イマドキと真逆を行く高校生だ。

 監督からの注文は「頭は昭和の不良っぽく。ちょっとおバカだけど憎めないキャラクターに」だった。

 「台本を読んだとき、元気で友達思いで、悪いところがない善い人だな、と思いました。ただ、ちょっと熱すぎるところは最初、理解しがたかったです。オーバーアクション気味にやるようにしました」

 今回のライダーは学園ドラマ。天ノ川学園に転入した弦太朗は“宇宙オタク”の城島ユウキ(清水富美加)らとともに「仮面ライダー部」をつくり、フォーゼを発明した研究者の息子・歌星賢吾(高橋龍輝)も巻き込んで、悪に立ち向かう。

 撮影で楽しいのは、コンピューターグラフィックスを使ってライダーに変身した瞬間を見るとき。「変身してるじゃん!って、テンションが上がります」

 苦労するのは、映像と別にせりふを吹き込むとき。「攻撃の声は台本になく、ヤンキーの役だから『オリャー!』ですが、バリエーションをつくらなくちゃいけなくて、最初は全然できませんでした」

 大人も子供も、周囲に波風を立てないように細心の注意を払い、空気を読んで生きる現代。弦太朗の強引さ、底抜けの明るさがまぶしい。だが、これからの放送で過去が明かされ、シリアスな描写も出てくる。

 その過去は、台本をもらうたびに初めて知る。「弦太朗の熱い部分はだいぶ分かってきたのですが、シリアスで深い部分をどうできるか、難しいですよね」

 十日に公開される、映画「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦 MEGA MAX」(坂本浩一監督)の見どころはアクション。バスの荷台から落ちそうになるところも、代役を立てずに自ら演じた。小・中学校でバスケット、高校では二本のロープを使って跳ぶ「ダブルダッチ」という縄跳びで鍛えた。抜群の運動神経を存分に発揮したようだ。

     ◇

 高校進学では、あえて友人が一人もいない学校を選んだ。「自分でも分からないんですが、変わりたいと思ったのかもしれません。中学生までは人見知りだったので、自分をもっと出したい、と」。二年生の時、雑誌に載った写真を見た芸能事務所から声がかかり、この世界に入った。

 勉強も「結構好き」だが役者でやっていこうと決めている。憧れは香川照之。「作品によって全然顔が違って、エネルギッシュじゃないですか。自分はクールなほうなので、ぜひ学びたい」と言葉が熱を帯びる。

 「人生は一つしかないのに、役をやることでいろんな人生を歩めるのが魅力。大学生になったり、刑事になったり、いろんな役をやってみたい」 (石原真樹)

☆3つの質問

<1>幸せを感じるとき

寝るとき。休みだとずっと寝ています。

<2>俳優になっていなかったら

大学に行きます。英語が好きなので、文系で国際的な学部。中学の授業で発音が奇麗だと褒められてから好きになり、英語の教科書をずっと読んでいたりしました。

<3>無人島にひとつだけ持っていくなら

こういう質問は答えが見つからないから、考えないようにしているのですが…うーん。食べ物も飲み物もいいや。布団ですね。

 ふくし・そうた 1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年にデビューし、日本テレビの「美咲ナンバーワン!!」、TBSの「シマシマ」「生まれる。」などのドラマに出演。特技はバク転と英会話。

 

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