東日本大震災からまもなく9か月となるのを前に、福島県の特産品をニューヨークでPRして、復興への意気込みを示そうという取り組みが始まりました。
この取り組みは、福島県の商工会議所青年部と在ニューヨークの日系企業などが協力して立ち上げたもので、今後、ニューヨークで福島をPRするさまざまなイベントを行う予定です。取り組みのスタートを記念して、1日、ニューヨークの日本総領事公邸で開かれたレセプションでは、震災発生直後の被害状況を捉えた写真が展示され、福島の漆器やこけしなどの特産品も並べられました。日米から参加したおよそ200人は、まず震災の犠牲者のために黙とうをささげたあと、廣木重之総領事が「被災地の復興のために、ニューヨークからも声援を送ってあげてほしい」とあいさつしました。原発事故以来、福島産の食材はアメリカへの輸出の規制対象となっていますが、会場では特別に、福島産のソバなどがふるまわれ、アメリカ人の女性は「健康的だし、おいしい。福島の人たちに頑張ってほしいと言いたい」と話していました。また、福島県側の代表者、瀬野勝治さんは「福島から世界に元気を発信し、日本を元気にするという気持ちで取り組みたい」と意気込みを示していました。