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川内村長 チェルノブイリ報告

12月2日 18時57分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原発の事故からの復興の道筋を探ろうと、チェルノブイリ原発事故で汚染された旧ソビエトの地域を視察した福島県川内村の遠藤雄幸村長が、2日、住民への視察報告を行い、復興に向けた住民自身の取り組みが重要だとして協力を求めました。

川内村の遠藤村長は、先月初め、チェルノブイリ原発事故で汚染された旧ソビエトの地域を調査団の一員として訪れました。2日、郡山市で開いた視察の報告会には、川内村の住民らおよそ60人が参加し、この中で遠藤村長は、現地では子どもたちがみずから食品の放射線量を測定していることや、行政が作った農地の汚染マップを基に住民が農業を続けていることなどを紹介しました。そのうえで遠藤村長は「現地の住民から、自分たちでやれることは、小さなことでもやったほうがよいとアドバイスを受けた。村も精いっぱい取り組むが、皆さんもやれることはやり、一日も早く村に戻れる近道にしてほしい」と呼びかけました。川内村は、原発事故の影響で住民のほとんどが村の外へ避難し、来年3月までにすべての住民の帰還を目指しています。報告を聞いた男性は「農業の取り組みを聞いて、とても参考になった。自分も気をつけながら頑張っていきたいです」と話していました。