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鹿児島湾でレアメタル発見 国内販売量の180年分

2011年5月15日19時41分

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写真:鹿児島湾の海底でアンチモンが含まれる岩石が採取される=2008年、海洋研究開発機構提供拡大鹿児島湾の海底でアンチモンが含まれる岩石が採取される=2008年、海洋研究開発機構提供

写真:海底からとった岩と岡山大学の山中寿朗准教授=岡山市北区で拡大海底からとった岩と岡山大学の山中寿朗准教授=岡山市北区で

 9割以上を中国からの輸入に頼る希少金属(レアメタル)の一種「アンチモン」の鉱床を、岡山大や東京大などのグループが鹿児島湾の海底で発見した。埋蔵量は、国内の年間販売量の180年分と推定される。ただし、強い毒性によって採掘の際に海洋汚染が生じる恐れがあるため、実際に採掘するには新たな技術の開発が必要という。

 研究の成果は、22日から千葉市で開かれる日本地球惑星科学連合大会で発表される。アンチモンは、繊維を燃えにくくする難燃剤や半導体などに広く使われ、日本は95%以上を中国から輸入している。

 鉱床が見つかったのは、2003年に気象庁が「活火山」に指定した若尊(わかみこ)カルデラの一部。桜島の北東約5キロの鹿児島湾内にあり、約2万5千年前に大噴火した姶良(あいら)カルデラの主要火口という。07年に約200度の熱水噴出孔を発見した山中寿朗・岡山大准教授(地球化学)らが、付近の鉱物を調べていた。

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