金大中政権時代の現代裏金事件、カギ握る人物が帰国

大検察庁中央捜査部「武器取引商の金栄浣氏から事情聴取」

 大検察庁(日本の最高検察庁に相当)中央捜査部は1日、武器取引商の金栄浣(キム・ヨンワン)氏に対し先月26日に事情聴取を行ったことを明らかにした。金栄浣氏は北朝鮮への送金問題に対する捜査が行われる直前の2003年、米国に出国した。

 「現代グループの裏金」から200億ウォン(現在のレートで約13億7800万円、以下同じ)を受け取った容疑で03年に権魯甲(クォン・ノガプ)元民主党顧問が起訴されたが、金栄浣氏も権元顧問の共犯だった疑いが持たれている。現在は起訴中止状態となっているが、今回の事情聴取はこの裏金問題に関するものだという。

 権元顧問は2000年2月、ソウル市内のホテルで金栄浣氏と同席し、故・鄭夢憲(チョン・モンホン)元現代峨山会長と李益治(イ・イクチ)元現代証券会長に会った。権元顧問はその席で「国会議員選挙で巨額の資金が必要だ」などと要求し、対北朝鮮関連の事業への支援をその見返りとして、同年3月に金栄浣氏を通じて現代側から200億ウォンを受け取った容疑で03年に拘束・起訴された。権元顧問はこの事件で翌年、大法院(最高裁判所に相当)で懲役5年の刑が確定したが、米国の市民権を取得していた金栄浣氏は、北朝鮮への送金問題に対する捜査が始まる直前の03年3月、米国に出国したため起訴中止処分となった。

 検察の関係者は「金栄浣氏は最近になって自首する意向を文書で提出し、これをきっかけに同氏から事情を聞くに至った。具体的な内容に関してはまだ明らかにできない」「金栄浣氏をめぐる捜査は、本人に関することだけが残っている」と述べた。

 しかし、北朝鮮への送金問題にまつわる現代裏金事件のカギを握るため、金栄浣氏と現代、金大中(キム・デジュン)政権当時の幹部らとの裏取引が明らかになるかに注目が集まっている。金栄浣氏はまた、金大中元大統領の裏金を管理していた疑いもある。

崔源奎(チェ・ウォンギュ)記者
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