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子どもを放射能から守りたい、母親らの会が発足し議会に陳情/藤沢

2011年12月2日

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 放射能から子どもを守りたい―。藤沢市内に住む子育て中の母親や保護者が結束した。11月末、正式に会を発足、市議会に学校給食の安全対策を求める陳情を提出した。会のメンバーは「声を出さないまでも、不安を抱えているお母さんは、実はたくさんいる。なんとか行政に動いてもらいたい」と話している。市議会は5日、陳情を審査する。

 「危険か安全か分からない物に、普通は触れない。放射能汚染の可能性がある食材も当然同じはず。だが小学校の給食で出された場合、子どもは何の疑いもなく口にしてしまう。なんとかしたい」

 11月末に発足した「子ども達を放射能から守る会藤沢」の代表で、医療関係の仕事に就く佐々木奈都江さん(39)は市立小学校に息子を通わせている。今年3月の東京電力福島第1原発事故以降、食材の危険性や子どもの内部被ばくの影響について、インターネットや研究文献などを調べていった。

 「相当資料を集めたが子どもへの影響は、はっきりしない。要するに危険か安全か分からない」と話す。

 原発事故発生から8カ月余り。今も次々と深刻な状況が判明している。当初想定された影響は、刻一刻と拡大し、現在もその広がりすら正確に把握し切れていないのが現状だ。量の差はあるものの県内にも確実に放射性物質が降り注いだ。

 「何年後かに『調査した結果、やはり体に重大な影響がありました』といわれてもどうしようもない。今どうやってリスクを回避できるか。考え、行動することが大人たちの責任」と話す。

 守る会が市議会に提出した陳情の趣旨は大きく分けて六つ。放射性物質が検出された地域・海域の品目を使わないことや、やむなく使う場合でも事前に放射性物質の量を測定し、不検出を確認した上で使うことなどが柱だ。

 藤沢市は来年1月から、毎日1品目の測定に加え、1週間分を冷凍保存し丸ごとミキサーにかけて検査する方針を打ち出している。守る会は「まずは、危険性のない産地の物を使ってもらいたい」と話す。

 給食食材に関する陳情のほか、今後、小中学校や公園などでの測定強化や除染の徹底などを要望していくという。

 会のメンバーは現在30人余りだが、趣旨に賛同する署名は963人分集まった。「弁当を持たせたいけど、子どもが嫌がるので給食にしているお母さんもいる。要望をしっかり伝えていきたい」としている。

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