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【長野】

学校給食の食材、放射線測定開始 塩尻市教委

容器に入れたニンジンの放射線を計測する職員=塩尻市の塩尻総合文化センターで

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 塩尻市教委は30日、東京電力福島第1原発事故を受け、市内小、中学校の給食に使う野菜の放射線測定を始めた。東北、関東地方産を抽出し、月1回程度実施する。初回に測定した埼玉県産コマツナと千葉県産ニンジンはともに不検出だった。

 市が購入した空間放射線量測定器で、容器に入れた刻んだ野菜の1秒当たりのガンマ放射線透過回数を計測。県の測定で放射線は不検出とされた県産野菜も計測し、その数値との差をセシウム濃度に換算する。

 市教委の説明では、差が1ポイントになると、この機器の検出限界の1キログラム当たり198ベクレルになる。国の野菜の暫定基準値は500ベクレル。

 測定は市教委事務局のある塩尻総合文化センターで実施し、職員が30秒ごとに20回測り平均値を出した。その結果、コマツナは0・3ポイント差、ニンジンは0・35ポイント差で、ともに「不検出」と判定した。結果は市ホームページで公開する。

 同市の小学校9校、中学6校の給食はいずれも自校調理。市教委は「食材は県産を優先。市内農協を通じて仕入れるため、産地のばらつきはない」と説明。測定で1ポイント以上の差が出れば、検査機関でより精密な測定を検討する。 

  (福沢幸光)

 

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