原発 原子炉にも窒素注入開始
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原発 原子炉にも窒素注入開始

12月2日 4時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力は、福島第一原子力発電所で、新たな水素爆発を防ぐために、不活性なガス、窒素を原子炉に直接入れて、水素の濃度を下げる作業を始めました。

福島第一原発2号機では、10月下旬から始めた、格納容器の気体を抜き出して放射性物質を取り除く作業のなかで、一部に爆発しやすい水素がたまっていて、濃度は最大で2.9%になっていることが分かりました。このため東京電力は、これまで格納容器に窒素を注入してきましたが、その内側にある原子炉にも直接窒素を入れて水素の濃度を下げる作業を、1日までに、1号機から3号機で始めました。格納容器や原子炉にたまっている水素の濃度は、爆発を起こすおそれがある4%を下回っているとみられますが、東京電力は、原子炉に窒素を入れることで、水素は押し出されて濃度が下がるとしています。国や東京電力が作った、事故の収束に向けた工程表で、年内達成を目指している「ステップ2」では、水素濃度を低く抑えることが欠かせない条件で、国の原子力安全・保安院は、東京電力の水素の管理について評価することにしています。