一川防衛相 沖縄訪れ謝罪へ
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一川防衛相 沖縄訪れ謝罪へ

12月2日 4時2分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

防衛省沖縄防衛局の前の局長が、アメリカ軍普天間基地の移設問題を巡る不適切な発言で更迭されたことを受けて、一川防衛大臣は、2日、沖縄県を訪れ、仲井真知事と会談して、直接謝罪することにしています。

防衛省沖縄防衛局の田中聡前局長は、普天間基地の移設計画に伴う環境影響評価書の提出を巡って不適切な発言をしたことで、更迭されました。これを受けて防衛省は、中江事務次官が先月30日に沖縄県を訪れ、謝罪したうえで、普天間基地の名護市辺野古への移設に理解を求めましたが、仲井真知事は「信頼関係を回復するのは簡単ではない」と述べ、不信感を示しました。このため防衛省では、一川防衛大臣が2日、沖縄県を訪れ、仲井真知事と会談して、直接謝罪することにしています。しかし一川大臣は、1日の東日本大震災の復興に関する参議院の特別委員会で、平成7年に沖縄で起きたアメリカ軍兵士による暴行事件について、「1995年にアメリカ軍から暴行を受けたという事案だと思っている。正確な中身を詳細には知らない」などと述べたため、沖縄県側は、一川大臣の発言にも強く反発しています。

一川防衛大臣の発言について、沖縄県の与世田兼稔副知事は、NHKの取材に対し、「暴行事件は沖縄の怒りの原点で、普天間基地問題の始まりであるにもかかわらず、詳細を知らないというのは理解ができない。さらに、防衛省沖縄防衛局の前の局長の発言で沖縄に謝罪に来ようという本人が、そのようなことを言っているのでは、謝罪に来る資格はない」と述べました。