2011年10月07日
フランスでアニメーター荒木伸吾さんがサイン会
グレンダイザー ダンガードA 聖闘士星矢 ベルサイユのバラなどで華麗なキャラクターデザインを残したアニメーター荒木伸吾さん
世界中にそのファンは多い。
ミルミルのお友達 フランス人のOさんは、星矢が好きで独学で日本語を学び、ほぼ読むも書くもしゃべるも不自由なし、というところまで達した。
ミルミルは20年以上前に星矢のセル画を何枚か買って持っており、それが縁でOさんと親しくしている。
ロンドン旅行の際は、現地で彼と会い、いっしょに観光名所を回ったものだ。
ごめん、ブライスをかざしてミルミルがロンドン塔の写真を撮ったりして「ミルミルさん 恥ずかしいです〜」などと言わしめて。
そんな彼の下に、荒木さんがフランスでサイン会を行うという情報がもたらされた。
もう大興奮!
「すごい! ぜひサインもらってね!」
彼は星矢のセル画を握り締めて、サインの列に並び、夢でもあった荒木さんとの出会いを果たした。
もう荒木伸吾さんは72才。健康が思わしくなく、杖をついてのフランス訪問であったが、大歓迎を受けてうれしそうだったという。
それなのに!
なぜか通訳の方が「僕 夜は用があるんでここで失礼します」「ええ!」「どなたか少しでも日本語のできる方はいませんか?」「ざわざわ…Oさんは日本語ができるよ」「Oさん、これから荒木さんはフランスのスタッフと夜の食事をされるのですが、通訳として同席していただけませんか?」「も、もちろん!」
もうOさんは天にも舞い上がった気持ち!
あこがれの荒木先生と食事の席をいっしょにし、2時間通訳とおしゃべりを共にされたという。Oさんはアニメファンなので、普通の通訳ではわからないような原画・動画・セル画・作画監督・星矢だったら何話のどのカットが素晴らしかったとか、あるいは日本に滞在したこともあるので日本の話題とか、大いに荒木先生を喜ばせたという。
荒木先生だって、自分の仕事を何もかもわかってくれるフランスの、しかも日本語のぺらぺらなOさんと会ってうれしかったろう。
何年も独学で日本語を学んで、本当によかったね!
そしてOさんの喜びはミルミルもわかるよ。
送ってもらった画像では、Oさんと杖をついた荒木先生の笑顔が映っていた。
昨日、多くの人に影響を与えたジョブス氏の功績に触れたが、日本人でも若者の人生を変える偉大な人はいるのだ。
好きこそものの上手あれ。
みんな、自分の好きという気持ちは大切にしよう。
そしてその気持ちを素直にあらわそう。
ミルミルは今でも、ロンドンの地下鉄ですごく古いコンクリートブロックみたいにゴツいゲームボーイでポケモンをやっていたアラブ系の少年と会ったことを覚えている。
日本ではゲーム機は薄型のゲームボーイカラーになっており、しかも金・銀が発売されたばかりだった。
「ポケモン好き?」少年にカラーのゲームボーイカラーを手渡した時の彼の目の輝き!
隣りのベールで顔を覆ったお母さんが、「あ、すみません」と目で挨拶するのがわかった。でもミルミルはなにしろ小柄な日本人女性である。確かセガのソニック君のリュックをしょっていて、まあ、要するにゲーム好きなオタクな日本人に見えたことだろう。女性だとあやしさが半減でいいね!
そして少年は言葉を交わさなくても、ゲームをすることができた。
「それ、新しいポケモン ヒノアラシ」
「ヒノアラシ?」
「そうそう、攻撃は「ヒノコ」!」
少年はもう夢中になってゲームボーイを操作した。
「ごめん、ここで私降りるの。またね」
途中の駅でミルミルは降りた。
少年は扉が閉まるまで手を振ってくれた。
すばらしいよ、日本のアニメ・ゲームコンテンツ。もっともっと世界に広げよう。
みんなお友達になれるよ!