健康食品販売会社「ライフ・アップ」(東京・墨田)が「年金たまご」などと称してねずみ講を運営していた事件で、約5万人の会員のうち96%の会員が支払額以下の配当しか受けられず、損失を被っていたことが30日、捜査関係者への取材で分かった。同社が集めた資金約110億円のうち配当に回ったのは約72億円にとどまっていたという。
警視庁生活経済課は、元社長の田沢吉美容疑者(74)=無限連鎖講防止法違反容疑で逮捕=がねずみ講により5億円超の収入を得たとみて、資金の流れを詳しく調べる。
捜査関係者によると、田沢容疑者は2006年10月の自身の誕生日に「年金たまご」のオープンイベントを開催し、知人ら約100人を集めて会員に登録。その後、勧誘活動を本格化した。
勧誘では、「たまご」と呼ばれる会員になって健康食品を毎月1万3500円分購入すれば、「積立年金型ボーナス」が3カ月ごとに増額していき、1年後には累計約19万円、2年後には同約340万円が受け取れるなどと説明していた。
先行会員へのボーナスは後続会員が支払う金が回る仕組みだったが、会員拡大は徐々に行き詰まり、07年夏ごろにはボーナスの支払いが滞るようになった。
最終的に、ピラミッド型組織の上部に位置する約4%の会員は支払った以上のボーナスを受け取って利益を得たものの、大半の会員は支払総額を下回るボーナスしか得られなかったという。
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