日本一になったソフトバンクホークスの王貞治球団会長は、サムスンがアジアシリーズで優勝したのを見て「韓国は本当に強い」と賛辞を惜しまなかった。しかし、これに対しサムスンの柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督は「日本の野球を超えたというよりも、日本の野球に近づいたと評価したい」と言った。1990年代初め、日本は韓国野球のレベルを2、3段格下と見ていた。当時2回行われた韓日スーパーゲームにも、こうしたレベル差は如実に現れていた。しかし、2000年代に入ってからは状況は変わった。韓国野球は最近、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)や北京五輪などプロ1軍が出場した国際大会で、日本と対等な試合を繰り広げた。春キャンプで韓国チームと練習試合をする際、2軍選手を出していた日本のチームが、今では1軍の選手を投入するほどになった。韓国と日本のプロ野球を比較してみた。
■投手力:高校チーム数は66倍差、柳賢振らS級除き日本の方が制球力・球速でリード
韓日プロ野球の実力差が依然として大きいのは投手だ。野球関係者は「柳賢振(リュ・ヒョンジン)やユン・ソクミンといった韓国でもトップクラスの投手は日本と比べても遜色ない」としながらも「全体的なレベルはまだ日本に及ばない」と口をそろえた。
日本のプロ野球チームはほとんどが先発6人体制を取っている。先発投手を5人確保するのも難しい韓国のプロチームと比較すると、まずは数の面で恵まれている。日本でコーチ研修を受けた金杞泰(キム・ギテ)LG監督は「(韓国と違い)選手の需要と供給が非常にスムーズで驚いた」と話す。日本では毎年4000以上の高校生チームから優秀な人材が生まれるが、韓国の高校生チームは60もない。
多くの選手が競い合えば質が高くなるのも当然だ。昨年、日本のソフトバンクで活躍したイ・ボムホ(現・起亜、内野手)は「日本では1番手の先発から6番手の先発まで力量差がほとんどない」と言った。事実、今回のアジアシリーズでサムスンを苦しめたソフトバンクの先発投手は、チーム内で先発5-6番手という20代前半の新人だった。山田大樹(23)は予選のサムスン戦に登板し9-0と完勝、岩崎翔(22)も決勝戦で五回に5失点するまではサムスンの打者を翻弄(ほんろう)した。
野球関係者らは、日本の投手たちの精巧さに高い点を与えている。イ・ボムホは「日本の投手は不利なボールカウントでもストライクゾーンをかすめる誘い球を投げることができる。さまざまな変化球をどれもうまく駆使し、次の球を予測するのが難しい」と話す。