中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > プロ野球 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【プロ野球】

DeNA参入 承認へ 楽天反対も 賛成多数が有力

2011年12月1日 紙面から

理事会を終え会場を出る楽天の井上智治オーナー代行。奥は米田球団代表=東京都内で

写真

 セ、パ両リーグは30日、東京都内で理事会を開き、TBSホールディングス(HD)から横浜球団を買収したディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入について討議した。セ・リーグは参入への好意的な姿勢を一致したが、楽天が反対しているパ・リーグは意見集約せず、フリートーキングの形にとどまった。1日は都内のホテルで臨時実行委員会を行い、決定事項をオーナー会議に諮る。状況に応じて、DeNAへの3度目のヒアリングも実施される見込みだが、参入は承認されそうだ。

 DeNAの参入問題がいよいよ、最終局面を迎えた。オーナー会議を翌日に控え、日本ハム・島田球団代表を除くセ・パ11球団の理事が、それぞれのリーグに分かれて意見を出し合った。

 セ・リーグ理事会は、DeNAの参入に一貫して好意的で、この日も方向性は変わらなかった。パ・リーグは、楽天が依然として参入に反対。理事会では意見の集約までには至らなかった。楽天は、DeNAが運営する「モバゲー」は事実上の出会い系サイトであると繰り返して主張。競合社のGREE(グリー)が株式会社になった時に出資した経緯もあって反対の姿勢を崩していない。井上オーナー代行は理事会の後で「ウチは最初から中立」と話したが、1日の実行委員会、オーナー会議でも、DeNA参入に反対する姿勢を打ち出すとみられる。

 そこで、浮上したのが会場のホテルにDeNA関係者が待機するプランだ。問題点をあいまいにしたまま表決に入ることを避けるためで、必要とあれば、DeNAへのヒアリングを行う構え。22日の臨時実行委員会でも、春田真会長が待機していて、急きょヒアリングが実施された。必要に応じて、春田会長らが、実行委はもちろん、オーナー会議でも、あらゆる疑問点に答える形になることが濃厚だ。

 両リーグの理事会のあと、12球団代表者会議では、当事者の横浜が議決に参加すべきかも議論。セ・リーグは12球団での議決でまとまったが、全体の結論は出ず、1日の臨時実行委員会で加藤良三コミッショナーに判断を一任することになった。承認の可否は各球団の判断となるが、球界内には「否決には相当な理由がいる」との見方をする球団が多く、セが一致して好意的であることもあり、オーナー会議で球団譲渡の承認に必要とされる4分の3以上の賛成は得られそうな見込み。DeNAが、04年の楽天、ソフトバンク以来の新規参入となるのが有力だ。

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ