東北のニュース
東北の太平洋側高速道 あすから完全無料化
東北の高速道路での新たな料金無料化が12月1日午前0時に始まる。東北自動車道をはじめ太平洋側の路線は東日本大震災の被災地エリアとして、全車種が毎日無料になる。 日本海側は観光振興のため、土日祝日のみ自動料金収受システム(ETC)搭載の普通車以下に限って無料化の対象にする。 東京電力福島第1原発事故や津波被害などで遠隔地に避難、転居した被災者に対して、支援枠を用意。出発地か到着地が被災地のインターチェンジ(IC)であれば、被災以外の区間を含めて原則として無料になる。 太平側の対象は東北道と東西に延びる路線のうち岩手、宮城、福島3県内の区間。地方の道路公社が管理する仙台松島道路(三陸道利府中―鳴瀬奥松島IC間)、仙台南部道路、福島空港道路も無料化される。 初日は太平洋側で高速道路を出る時間が午前0時を経過していれば新制度が適用され、無料対象区間の走行は11月30日の夜間であっても構わない。被災関係などの証明書類提示は不要で、ETCレーンを使っても料金は徴収されない。 ただ発着するIC間に複数の経路がある場合、最短距離の経路で料金が算出される。例えば東北道の白河ICから無料区間の磐越道、常磐道経由で水戸ICに向かっても、最短経路である北関東道ルートの通行とみなされ、全区間有料になる。 東日本高速道路東北支社は「(新制度で)今後はETCレーンにも利用が分散するため、料金所通過がスムーズになる」とみている。
2011年11月30日水曜日
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