それが2010年になると、紺のスーツに同じ長さのスカート、白いストッキングに黒いパンプスと、まるで制服のような格好をし、髪型まで似通っている。
記事では日航の採用担当者が、いまどきの新入社員に対し「能力は高いが、個性がなくなっている面もある」と嘆いている。
しかしその一方で、同じ記事で明治大学の就職キャリア支援部の担当者が、「最近は優等生タイプばかりに企業の目が向き、内定が集中する傾向がある」と反論のようなコメントを寄せている。
就職情報サイトも「優等生タイプ」の支援に余念がない。あるサイトの「恥をかかないための就活マナー」には、就活生が守るべき服装の決まりとして、
「(スーツは)黒・紺・グレーのような落ち着いた色のものが一般的」
「スカート丈は座った時、ひざにかかるくらい」
「(男性の)揉み上げが耳にかかるのも避ける」
「(女性は)厚化粧でもノーメイクでもなく健康的で自然なメイク」
といった注意書きが、公立中学校の校則なみの事細かで書かれている。
果たして、学生にこのような「仕様」を求めたのは誰なのか。企業なのか就職情報サイトなのか、それとも就職氷河期の空気を読んだ就活生自身なのか。
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