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離島診療所医師:県外の4人応募 鳥羽市が2人採用 「へき地医療に情熱」 /三重

 鳥羽市が来春採用予定の離島診療所勤務の医師2人を募集したところ、県外から男性医師4人が応募していたことが30日、同市への取材で分かった。へき地医療が敬遠され、慢性的な医師不足に悩んでいただけに、市は「大変ありがたい。地域に溶け込んだ医療活動を期待している」と喜んでいる。

 市によると、応募してきた4人は53歳から63歳までの医師で、11月下旬にへき地医療に詳しい医師や市幹部らが面接した。うち宮城県の病院に勤務する53歳と名古屋市の63歳の2人を採用した。2人とも「これまでの経験をへき地医療に生かしたい」と意欲を見せているという。

 同市は離島4島と南鳥羽の鏡浦、長岡両地区に6診療所を設置し、それぞれ医師1人が常勤している。医師は県からの派遣と三重大の紹介で維持している。離島の菅島と坂手島の2診療所の医師が高齢のため、来春退職の意向を示したが、医師不足を理由に補充が困難との見通しが伝えられた。

 このため、市は10年4月から市と県のホームページに、木田久主一市長の「あるべきへき地医療活動をしてみませんか」と呼びかけた離島診療所勤務の医師募集を掲載した。昨年は問い合わせがまったくなかったが、今年に入り、4人の応募者があり、面接を行った。

 市が規定している医師の給料は、他の自治体並みで、住居は各診療所の2階に設けられており、「特に優遇されているわけではない」という。市健康福祉課の斎藤清彦課長は「応募者全員、へき地医療に情熱を持っていて、とても頼もしく感じた。市としてもサポートしていきたい」と話している。【林一茂】

〔三重版〕

毎日新聞 2011年12月1日 地方版

 
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