2011年 11月 30日
来年1月に地域防災計画見直し案
11月定例岡山県議会が30日開会し、石井知事は東日本大震災を受けて県独自で策定を進めている地域防災計画の見直し案について来年1月には策定したいとの考えを示しました。また石井知事は今後、岡山県の防災に関するフォーラムを開き、県民の防災意識の醸成に取り組むとの考えも合わせて示しました。県では東日本大震災を受けて地震と津波の専門委員会を立ち上げ、独自に防災計画の見直しを進めていて、委員会では今年中に見直しに向けた提言を行うことにしています。本会議では会期を来月22日までの23日間と決めたあと51億3000万円余りの一般会計補正予算案など34議案が一括上程されました。

旭川のサクラ治療は順調
来年もまた美しいサクラが見られそうです。岡山市のサクラの名所旭川河川敷で、治療が行われていたサクラの経過観察会が開かれました。岡山市の旭川河川敷には142本のソメイヨシノが約1.3キロにわたって植えられ、岡山を代表するサクラの名所として知られています。しかし、植樹から約50年が経ち木の衰えが目立つことから2008年に、さくらを守る会が結成され治療を行ってきました。30日は治療から丸3年が経ったサクラの防水シートを外し、治療の経過を観察します。治療前には、幹に大きな空洞ができていたこちらの木。植物の繊維を傷口に埋め込む治療が行われていました。3年が経ち、サクラは順調な回復を見せていました。実はこのサクラ並木、植樹後に国の基準が変わり、現在は植え替えをすることができません。このサクラ並木を守るには今ある木を治療していくしかないのです。大勢の人の思いで守られている旭川のサクラ並木。来年も美しい花を咲かせてくれそうです。

伊方1号機ストレステスト報告へ
四国電力の千葉昭社長は30日の記者会見で定期点検のため停止中の伊方原発1号機について年内にもストレステストの1次評価を提出したいとの考えを明らかにしました。会見で四国電力の千葉社長は伊方原発1号機について今月中旬に点検を終え、再稼働に必要なストレステストの1次評価報告書を作成中で年内にも原子力安全・保安院に提出する意向を示しました。またすでにストレステストの報告書を提出している3号機についてこれまで2回ほどヒアリングがあったものの再稼働の時期はまだ見通せないと話しました。このほか千葉社長は節電に役立ててもらうため来月15日から来年の2月29日まで四国電力のホームページで今年の夏に続き「でんき予報」を掲載することを明らかにしました。四国電力は厳しい電力需給が予想される冬場に備え約1300の大口の顧客に対し節電を要請していて、ほとんどの顧客から協力に応じるとの返事をもらっているということです。

新生マルナカが経営体制発表
中四国を中心にスーパーを展開するマルナカと山陽マルナカが正式に流通大手のイオンの子会社となり、新しい経営陣の発表会見が開かれました。新しいマルナカはグループ全体の経営体制を幅広く統括するため新たに会長職を設け、前のマックスバリュ西日本会長の藤本昭さんが就任しました。社長には中山明憲社長が留任します。また、グループ会社の山陽マルナカの社長には前のイオン琉球社長の栗本建三さんが就任しました。マルナカの店名や雇用体制は変わらず、イオンが持つプライベートブランド商品の展開などを進めます。一方、イオンは手薄な中四国での店舗展開をカバーすると共に商品の仕入れや配送の共有で効率化を図ります。マルナカグループの子会社化により、イオンの売上高は小売り業界最大手となっています。